実は知らない仏壇・・・家族で仏壇はもつべき?

2015/06/14

他の宗教の方ならともかく、仏教徒ならば、幼い時にほとんどの方が仏壇を間近に見たことがあると思います。そうでなくても、少し前までは、マンション暮らしの方よりも一戸建ての方のほうが多かったので、お盆などに祖父母のお家にお邪魔して、仏壇に手を合わせたという人は多かったのではないでしょうか?

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しかし現在、仏壇を持たない家庭が増えてきています。

マンション暮らしだったり、家を持っていても仏壇を置くところがなく、仏壇を購入すらしない家が多いようです。

もちろん、身近の方がなくなったからといって仏壇を家に置かなければいかない、という訳ではありません。仏壇を持つ、ということは仏教の中で徹底されていることでもありませんし、ましてや置かなければ呪われる、たたられるという類のものでもないでしょう。

ではなぜ仏壇を人々は身近に置くのか?

それは古くから伝えられてきた風習といってしまえばそうですが、そこには遺された遺族の方の思いが込められているからなのです。

仏壇を置くというと、日常に今は亡き家族をと感じることができるようになります。毎日朝夕挨拶をして、ご飯を供えて、仏壇の中をきれいなままにしておきます。旬の物が出回れば、まず最初に供えて、一緒に季節の移り変わりを感じることができます。

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また、今は亡き故人を知り学ぶこともできます。たとえば生まれる前に亡くなってしまって、見たことのない家族を、仏壇越しに知り身近に感じることができます。会ったことはなくても、そうやって交流を深めることができます。

そして、なにより故人が喜ぶことでしょう。仏壇を置くということは、なくなってしまった故人を思い出し懐かしむきっかけになります。それは、最初は悲しいだけかもしれませんが、年月が経つことで、悲しみから慈しみへ変えてくれるでしょう。なんといっても、家族間で故人の思い出話を明るくすることが、彼らにとってもうれしいことでしょう。自分のことを知らない孫や親戚が、自分のことに興味を持ってくれるような思い出話は、何より励みになることでしょう。

仏壇を置くということは、遺族の心持ちもやわらげてくれますし、何より故人を喜ばせる行為となります。

 

いかがでしたか?仏壇は、故人と遺族をつないでくれる大事なものです。どうしてもやむごとならない理由で仏壇を置けないなら仕方がないかもしれませんが、できたら仏壇を身近に置くことをおすすめします。それは、何よりの供養になるでしょう。

(橋詰康子)

この記事を書いたライター

橋詰 康子
橋詰 康子

私が身近に人の最期を感じたのは、病気で逝去した祖母からでした。それ以来、最期に立ち会う時はいつでも「自分がその人のために何かできたのか」と感じずにはいられません。
終活という重いながらも清いテーマを、少しでも人にわかりやすく伝えることができたなら。そう思って執筆させていただいております。まだまだ若輩者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。