【はじめての介護】訪問調査ではどのようなことを行うのでしょう

2015/06/14

 

訪問調査の目的や内容、エトセトラ

「訪問調査」と言われても、病気の人を抱えバタバタしている家の中に誰かを迎え入れるなんて掃除や片づけにまで手が回らない!と慌てる方もいらっしゃることでしょう。でも、介護サービスを必要としている人が普段どのような環境で暮らしているか理解してもらうのも大切なことです。「ありのまま」で良いのです。

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1.   訪問調査の目的と流れ

「訪問調査」は正式には「訪問認定調査」といいます。介護保険を利用するための手続きの1つで、介護を希望される方の状態を聞き取り調査し、どの程度の介護サービスが必要か「要介護度」認定の資料となります。

流れとしては、まず、お住まいの市町村の役所で「介護認定申請書」を書きます。すると、原則1週間以内に認定調査員が自宅などを訪れます。といっても、いきなり訪ねてくるわけではありません。介護認定申請書に都合の良い日時や訪問を受ける場所を記入し、後ほど確認の電話が来て調査日が決定します。当日の所要時間は30分から1時間ほどになります。

 

2.   訪問調査の内容

聞き取りは全部で74項目あり、大別すると次のようになります。

・筋力や寝返りなど身体機能について

・移動や嚥下など生活機能について

・意志の伝達や記憶など認知機能について

・徘徊や作話など精神・行動障害について

・服薬や買い物など社会生活について

・点滴や透析など特別な医療について

これらを本人または家族から聞き取ります。また、介護をするにあたりどのような手間がかかるかということも特記事項として認定審査の資料となります。できるだけ詳しく日常生活で「困っていること」を伝えましょう。

なお、更新や区分変更の際に調査する場合でも同じ質問がなされます。「何度も同じことを聞かれる」のは調査の不備ではありません。

 

3.   調査員に理解してもらうために大切なこと

訪問調査の時に「本人が出来ないことでも出来ると言ってしまう」という話をよく聞きます。介護を受ける側の人にもプライドはありますし、出来ないことをなかなか出来ないとは認めづらいものです。しかし実際は介護が必要な状態でも、これでは調査員に正確な状況が伝わりません。そのため聞き取り調査では、生活を共にし、介護を担当する家族の立ち合いが必須です。

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要介護認定を実状よりも軽く判断されることがないよう、本人や家族が「困っていること」を中心に日常生活についてメモしておくと良いでしょう。また過去の病気や怪我、現在の病気の経過などをまとめておくと話がスムーズにいきます。認知症の状態など本人を前に言いづらいことは介護ノートに記しておき、それを見てもらうのも1つの方法です。

訪問調査は「ありのまま」に。困っていることをそのまま相談してくださいね。

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。