【はじめての介護】在宅で介護するため利用できる施設

2015/06/14

自宅介護に行き詰る前にぜひご利用ください

在宅介護を続けていると、介護をする人・される人双方に疲れやストレスがたまっていきます。介護をする人は、日々介護に追われ身体的にも精神的にもダメージを負いがちです。

また、介護をされる人も自宅に閉じこもり第三者との関係が途切れてしまうと、心や身体の機能が落ちてしまうといわれています。

このような在宅介護ならではのお悩み―家族の負担、介護される本人の孤立感など―を解消する施設が介護保険のサービスで用意されています。

在宅介護

 

1.   デイサービス(通所介護)

デイサービスという名の通り、日帰りで介護サービスを受ける施設で、自宅から施設までの送り迎えがあります。

入浴や食事の提供、その他の日常生活のお世話を行うので、健康管理や日常生活の支援が必要な人に向いています。また、利用する人の要介護度や目的に応じて、運動機能の向上や生活機能の向上をはかる活動を行います。グループ活動や外出する行事を催す施設などもあり、利用者同士の交流があります。

具体的な活動の内容はそれぞれの施設で異なりますので、可能であれば事前に数カ所回って見学されると良いでしょう。まる1日過ごす施設もあれば、食事なしで半日だけ過ごす施設もあるので、滞在時間も施設選びのヒントになると思います。

 

2.   デイケア(通所リハビリテーション)

デイケアは、老人保健施設、病院、診療所など医療施設が設ける通所リハビリテーション施設で行われます。食事の提供や入浴など日常生活支援などのサービスも行われますが、デイサービスよりも「機能訓練」つまりリハビリテーションが中心となります。

できるだけ自宅で自立した日常生活を送ることを目的に、医師の指示でリハビリの内容が決められます。理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士などにより、心身機能を維持・回復したり、排せつや入浴などの日常生活ができるだけ自力でできるよう訓練を行います。

医療として行われるリハビリとは何が違うのでしょう。まず、医療保険で受けるか、介護保険で受けるかという違いがあります。医療保険の場合は、病気ごとに日数やリハビリの内容が決められ、より専門的です。介護として受ける場合は、日数の制限なく受けられますが専門性は劣ります。たとえば脳梗塞などの場合、病気直後から病院で専門的なリハビリテーションを受け、決められた日数が過ぎたら、デイケアで長期的にじっくり取り組む形が多く見られます。

 

3.   療養通所介護

デイサービスでは看護師を必要とする重い認知症や重度の病気を持っている人に対応していない場合があります。療養通所介護では、そのような人たちが食事や入浴などの日常生活上の支援を受けることができます。

 

4.   ショートステイ

短期間(連続の場合は30日間まで)、泊りがけで介護を受けられます。自宅で介護を担当する人が外出したり、病気になったり、介護疲れをした場合などでよく利用されています。ほとんどの施設で予約が必要ですが緊急枠がある施設もあるので、必要を感じたらためらわず、ケアマネージャーに相談しましょう。

ショートステイには2種類あります。

・短期入所生活介護 

特別養護老人ホームなどで行われています。日常生活の支援が中心で医療行為は行いません。

・短期入所療養介護

介護老人保健施設などの医療系施設で行われています。日常の生活支援とあわせて医療行為を行います。レクリエーションなどは余り行われません。

「なかなか本人が行きたがらない」という声をご家族の方からよく聞きます。しかし、事業者によって施設やサービスそれぞれに特色があり、事前に見学もできますので「もしかしたら良いところがあるかもしれないから行ってみよう」と誘ってみてはいかがでしょうか。あるいはケアマネージャーの方など第三者が勧めることも効果的かもしれません。

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。