現代日本が直面する介護問題とは?

2015/06/14

高齢化社会といわれるように、現代の日本の65歳以上の人口は約3,186万人と、13年9月に統計局が発表しました。高齢者の総人口を占める割合は25.0%、4人に1人が高齢者ということになります。孤独

高齢社会がこのまま進むと、介護業界の人手不足などの問題が生まれ、現代問題となっている孤独死などを多発させる危険性がたびたび指摘されています。

 

 

孤独死の問題

14年7月の『週刊東洋経済ONLINE』の記事、「東京23区だけで4500人 孤独死とは何か」では、年間、孤独死をする人は全国で3万人近くいると述べています。

また同記事に紹介されている、『東京都観察医務医院』の「孤独死統計」によると、13年に孤独死した人は、東京都だけで4,515人であり、65歳以上の高齢者の割合は64%と過半数以上を占めているということです。

では、なぜこういった孤独死が広まっているのでしょうか?

その原因のひとつに、住んでいる地域からの孤立や家族と疎遠の状態が続いているなどがあげられます。近年、核家族化などが進む影響で、近所づきあいが希薄になっていることを、あなたも実感することがあるのではないでしょうか?

高度経済成長期以前はムラ社会といったように、住んでいる地域全体が家族のような概念が存在しました。しかし現代では、ムラ社会のような濃厚な近所付き合いは少なくなり、高齢者一人で住んでいる場合、孤立化を容易にし、孤独死を招いてしまうことが考えられます。

こういった高齢者の孤独死を防ぐためには、一人住まいの高齢者を把握しておき、近所ぐるみで、その高齢者の方の安否を気遣ってあげるられる環境があることが、理想的ではあります。

 

男性の方が多い孤独死

孤独死の事例を見ていくと、死亡時の平均年齢は男性が65~69歳、女性は85歳以上と同記事では紹介されています。なぜ男性の方が孤独死の平均年齢が低いのでしょうか?

男性の場合、定年退職をきっかけとして人と関わることが少なくなり、次第に孤立してしまう傾向が多くなります。そして、もしものことが起こった際に、周囲の人に危機を呼びかけることができない、というケースが多いようです。
しかしながら、女性が孤独死をする場合は、夫に先立たれてから孤立するというケースが割合の多くを占めているようです。

また、男女別の比率で見ても差があります。
死亡してから15日以上かかって遺体が発見される場合、男性が20%あるのに対し、女性は9%にとどまっている、とのことです。

孤独死などを招いてしまう要因には、地域からの孤立だけではなく、介護費用を工面できないという、経済的な理由もあげられます。
介護費用は年々増加する傾向にあり、高齢者の方々は年金だけでは介護費用を用意できず、結果死に至ってしまうことがあります。

よって、介護制度自体を見直し、少しでも孤独死などを未然に防ぐことが、現代日本が直面している高齢化問題を解決する手段といえます。