家族も怖い、寝たきりへの道

2015/06/14

家族が病気になり、いずれ寝たきりになるのではないかという危惧は、多くの人が意識していることだろう。家族全員が現在元気でも、突然の病気や事故で寝たきりになる可能性は決してゼロではない。むしろ身近な知人など世間の状況を見ると、いつそのような状況になってもおかしくはない、と考える方が良さそうである。
突然襲う交通事故での深刻な状況はさておき、自分たち家族が寝たきり患者にならない、作らない方策はあるのか、少し考えてみたい。

 

まず寝たきりになる原因であるが、ある製薬会社のホームページでは、「日本人の寝たきり原因 NO.1(37.9%)は、何の病気?」という情報を提供している。l_02

それによると、日本人が寝たきりになる原因の第1位は「脳血管疾患」で37.9%もの割合を占め、高齢による衰弱(15.2%)や骨折・転倒(12.4%)といった原因を大きく上回っている。

ご存知のように脳血管疾患とは、「脳出血」、「くも膜下出血」、「脳梗塞」などの病気であり、思うように体を動かせない状態から「寝たきり」になる可能性の高い病気である。

さて脳血管疾患は主に動脈硬化や高血圧などが進行して起こる病気である。しかし生活習慣の改善や治療で、血圧値やコレステロール値をコントロールすることことで、発症リスクを低減することができる。

高齢になってからの転倒は、骨折の危険が大きく寝たきりになる原因として良く知られている。また骨折の原因の1つに骨密度の低下があることも、その対処法としてカルシウムの積極的な摂取が必要なことも周知されてきた。

 

次に寝たきりになる原因であるが、まず認知症が挙げられる。これは認知症の終末期で寝たきりになるというのではなく、徘徊中に事故に巻き込まれる、薬の量を間違えて活動的になり転倒する、入院中にベッドから転落するなど、認知症特有の症状による事故での骨折、頭部外傷から寝たきりとなるケースが多いというのである。

では自分自身そして家族の寝たきり防止策とはいったい何であろうか。高齢者の転倒は自宅が一番多いと言われているので、どのような場所で転倒しているのか調べてみた。

意外かも知れないが、布団の端やコタツなど電気製品の電源コードに引っかかりつまずくことが多いという。またマットで滑ることがあるので、滑り止めの対策が必要となり、フローリングの床ではスリッパが滑るため、できれば使用しないよう勧められている。

高齢者にはすり足歩行が多く、わずかな段差でも転んでしまうためスロープを取り付けるが、そのとき周りとの色を変えるのが有効だという。そして自宅での転倒の中で一番多いのは庭であり、砂利と飛び石との段差でつまずかないよう注意が必要だという。l_03

さて、高齢者が転ばないように屋内・庭の段差を解消しても、運動機能の維持・低下を防がなければならない。そのためには日常的に行う運動が大事であり、軽いジョギング、ウォーキングなどに加えて筋力アップのトレーニングも必要となる。すり足にならないよう足を上げて歩くためには「大腰筋」を増強すると良いので、簡単な方法で試してみると良い。

また高齢者が筋力を維持するには食生活の配慮も重要であり、低栄養にならないようしっかり食べるべきだという。特に75歳を過ぎたら体重減少を心配すべきで、低栄養状態で体重が減ると筋肉はやせ衰え、転倒が増加するというのである。それを防ぐには肉類を食べて筋肉量を保つのが有効であり、サンマなどに含まれるビタミンDを十分に摂取すれば、筋肉の増強が助けられ転倒防止策となるという。