〇お墓の継承と墓じまいについて

2015/06/16

お墓の使用権利者(名義人)が亡くなったとき、次の世代が引き継ぐことになります。お墓やお仏壇などは「祭祀財産」として取り扱われ相続の対象となります。では、お墓を相続する場合、どのような手続きが必要なのでしょうか。また、お墓を継承する人がいない場合はどうしたら良いのでしょうか。

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お墓を継承するときの手続きについて

先ほど、「お墓は相続の対象となる」とお伝えしましたが、お墓は分割できる財産ではありません。敷地はありますが、継承者は一人に限られます。お墓の継承者は以前の遺言や慣習などで決められることが多いのですが、名義人の同居者や、場合によっては親族でなくてもかまいません。ただし、お墓の利用権を親族以外に譲渡することを認めていない霊園もあるので、霊園に確認してください。

お墓を継承するときは、霊園に連絡をして名義変更手続きを行います。霊園によって異なりますが、使用許可証や戸籍謄本、印鑑証明などいくつかの書類を提出しなければいけません。あらかじめ、霊園に確認をしておくと良いでしょう。

また、お墓を継承するときは名義変更の手数料がかかります。こちらも、霊園により金額が異なります。公営墓地や民営墓地の場合は、目安として~10,000円ほどかかるようです。寺社境内墓地の場合は、その他にお布施などが必要になる場合があります。

ちなみに、お墓の継承には相続税はかかりません。利用権を購入した形になっているので、不動産取得税や固定資産税もかかりません。ただし、使用管理者の生存中にお墓を承継することはNG。墓地の転売や譲渡を防ぐため、生前継承を禁止している霊園が多いのです。やむを得ない事情があるときは、特例として認められることもあります。

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お墓を継承する人がいない場合

跡継ぎはいるけれど遠方に住んでいる、子どもがみんな嫁いでしまったなど、お墓の継承者がいない場合があります。山村の墓地などで、草木に覆われ風化したお墓を目にしたことがありませんか。管理してくれる人を失ったお墓の主は、無縁仏となってしまいます。そうならないために、生前のうちに墓じまいを行いましょう。

墓じまいは、お墓から遺骨を取り出し、墓石を撤去して更地に戻すことをいいます。遺骨は合祀墓(共同墓)に移し永代供養をお願いする方法や、森や海で散骨するという方法もあります。

墓じまいをするには、お墓の管理者にその旨を申し出ましょう。寺社境内墓地の場合は「離檀料」を要求されることがありますが、これはお礼としての「お布施」で金額に決まりはありません。その後、日時を決めて遺骨を取り出します。このとき、抜魂法要などを行う場合もあります。遺骨を移動したあと、墓石を撤去し墓地を整地し返却します。

墓じまいにかかるお金は、お墓の撤去費用のほか、石の処分や整地料、遺骨の供養、管理、散骨などがかかります。墓地の面積や墓石の量や種類、遺骨の管理方法などによって変わってきます。

ご先祖に安らかな気持ちでいてもらうためには、お金を気にしてはいけないと思うところですが……。業者によってやり方や金額が様々なので、見積をとってしっかり確認してから納得のいくような形で墓じまいを行いたいものですね。