慣習にとらわれない、新しい葬送スタイル「散骨」とは!?

2015/06/16

長年、日本では家族で継承していく石のお墓が主流となっていますが、人々の価値観やライフスタイルが多様化してきている今、“慣習にとらわれない”新しい葬送スタイルが注目を浴びてきています。その種類も、管理する寺院に永代供養を任せることができて後継者が不要な「納骨堂」や、樹木を墓標とする「樹木葬」など、さまざま。ここでは海や山林に遺骨を撒く自然葬のひとつ「散骨」についてご紹介していきます。

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あの有名人も「散骨」!?

 近年注目されるようになってきたものの、散骨は古くから存在していました。実際に、“散骨”という言葉は以前より広く知られているのではないでしょうか?誰しもが一度は聞いたことがあるはずです。“自動搬送式納骨堂”なんて、真新しい言葉ではないと思います。ちなみに、自動搬送式納骨堂とは、ここ数年で関東を中心に増えつつある納骨堂の一種(コンピューター制御で遺骨を納めた厨子を参拝所まで自動で運ぶ屋内にある納骨堂)です。

 この、散骨。自然志向の高い人たちに人気な自然葬のひとつで、過去に散骨を選択した有名人も多くいるんです。例えば、日本だと俳優の石原裕次郎や勝新太郎、海外だと理論物理学者のアルベルト・アインシュタインやビートルズのジョージ・ハリスンなど。あの偉大なる有名人たちも(偉大だからこそのこだわりなのか?!)散骨を選択しているんですね。

 

海洋散骨とは?

 自然志向の高い人だけでなく、後継ぎがいない夫婦などにも人気の散骨ですが、取り扱う会社の多くが海での埋葬「海洋散骨」を行っています。火葬した遺骨をパウダー状の粉骨にしたうえで、東京湾や大阪湾、博多湾、沖縄など全国各地の港から船を出して海に埋葬するスタイルです。その船も遺族でチャーターして埋葬できたり、遺骨を郵送したうえで委託して埋葬してもらえたり。ひとつ海洋散骨といっても、取り扱う会社によってそのやり方は違いますので、自分の好みに合った会社を選択したほうがいいでしょう。

 

家族と話し合うことが大切

 散骨は種類によっては安いもので数万円〜となっており、石のお墓を建てたり、納骨堂に納めたりするよりも経済的な負担が非常に少ないことが分かります。もちろん埋葬後にその管理や後継者の心配をする必要もありませんよね。多様化する価値観のなかで、ひとつの選択肢として、これからも散骨は一定数の需要を得る可能性があるでしょう。しかし、一度埋葬してしまったら、永遠に遺骨はもとに戻ってくることはありません。自然葬ならではの良さはここにありますが、家族・親族とよく話し合ってから決めることも大切になってきます。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。