海外のお墓事情 欧米編

2015/06/16

最近は「エンディングノート」や「墓友」なんていう言葉をよく耳にするようになってきたのではないでしょうか?テレビやメディアで取り扱われることが多くなり、いまや全国各地で“終活セミナー”が開催されています。また、死にまつわる映画でいえば、映画「エンディングノート」や「おくりびと」なんかも有名ですよね。この、エンディングノート。日本では最近になって出てきたものですが、実はアメリカでは1980年代から存在していました。日本よりも先に核家族化が進んでいたアメリカ社会では、自分の死後のことを記す重要性が早くから認識されていたんです。

 国や社会が違えば、死にまつわる事情も変わってきますよね。ちなみに、アメリカのエンディングノートには、自分の葬儀やお墓についての希望などを事細かに記す欄があるといわれています。では、日本以外の国のお墓はどういうものなのでしょう?ここでは欧米のお墓についてお伝えしていこうと思います。

 

“明るい”お墓

 もともと日本では背が高くて四角い「和型墓石」が主流でしたが、近頃は背が低くてモダンな形の「洋型墓石」や個性的な「デザイン墓石」なんかも出てきましたよね。欧米のお墓はこの洋型墓石に似た形状が一般的で、緑溢れる広大な敷地に埋葬されることが多くなっています。日本とは違って家族単位でもなく、個人単位のお墓です。“夫婦で隣り合って埋葬する”なんてことはよくあるようですが。また、洋画などで観たことある人もいると思いますが、墓地は不思議と怖いイメージがほとんどありません。なんだか“明るい”んです。芝生の手入れがきちんとなされた広い公園のような敷地にお墓があるからかもしれません。

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クリスマスにはデコレーションも!?

 たとえば、アメリカの場合、日本のように“お盆にお墓参りする”といったような定期的にお墓参りをする習慣はなく、それぞれが好きなときにお参りをしています。故人の誕生日であったり、命日であったり、クリスマスであったり。なんとクリスマスには、お墓にデコレーションまでしてしまうんです。墓石にクリスマスのリースや赤いリボンを付けたり、横にクリスマスツリーを飾ったりするようです。なんだか素敵な習慣ですよね。

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“有期限な”お墓

 ヨーロッパ諸国では、一般的に墓地は永代使用ではありません。期限を設けて貸すのが普通で、後継者がいなければ決められた年数内で墓石は撤去される仕組みになっています。国土の狭い国々だからこそのシステムなんです。また、アメリカと同様にヨーロッパ諸国の墓地も明るいことが多く、お墓の隣でガーデニングをすることもあるようです。

 

 このように、国や宗教・文化が違えば、その死生観やお墓事情も変わってきます。海外旅行の際にちょっと墓地を覗いてみてはいかがでしょうか?その国の文化や考えに触れることができるかもしれません。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。