孤児の新たな親になるための条件について

2015/06/18

皆さんは里親、という制度をご存知でしょうか。

養護施設に預けられている子供を養子として引き取ったり、一定期間里親として育てる制度です。
児童養護施設は何かしらの理由から、実の親元で生活できなくなった子供たちが預けられる場所です。

不妊などで子供が欲しくても授かれない家庭と、親を失った子供達を繋ぐのが養子縁組です。経済的・精神的に親になれると認められれば、原則として誰でも里親になることはできます。

しかし、実際には里親制度にはいくつかの種類があり、それによって里親になるための条件なども異なってくるのです。

里親制度・養子縁組
養護施設より児童を引き取って里親になるためには

 

里親の種類

一般的に児童福祉法で里親と呼ばれるのは、実親に代わって子供を育てる人を指します。
しかし里親と一言にいっても、いくつかの種類と条件があるのです。
里親の種類については以下の通りです。

・養育里親
児童の年齢や性別に関わらず、児童を育てることを目的として里親となった家庭を指します。

・親族里親
児童を育てている人が死亡・行方不明など何かしらの理由で養育出来ないとなった際に、その児童の3親等内の血族が養育する家庭を指します。

・専門里親
虐待を受けた・非行等の問題がある・身体障碍、精神障碍がある、といったケースで、2年以内などといった期間限定で子供を養育する家庭を指します。

以上が里親制度の種類になります。

里親になるための申し出は、各地にある児童養護施設にご相談することになります。
基本的に常時受付している所がほとんどのようです。

 

里親になるための条件

厚生労働省が明記している里親要件は下記のとおりです。

・心身ともに健康で、児童を育てるということに熱意・理解・愛情を持っていること
・経済的に余裕のあること
・養育にあたり、虐待や犯罪歴などの問題がないこと

里親になるための条件はさほど厳しいものではない、と言えるでしょう。

里親になるプロセスとして、まずは里親として各養護施設で登録が必要です。そして事前に研修などを受けた上で、希望する児童がいれば調整や手続きを進めていきます。
どの種類の里親になるか、また、各児童養護施設によっても具体的な条件や手順は異なるので、詳しくは最寄りの児童養護施設に問い合わせてみてください。

 

里親制度と養子縁組制度は別制度

また、里親となっても、そのまま親となれるわけではありません。血縁関係など一切ない全くの他人が、親子となるには、多くは養子縁組の制度を利用することとなります。
ちなみに、児童養護施設にいる児童でも、実親がいる児童も少なくありません。

また期間を定めた条件で預かった児童を里子ではなく養子として迎えたいと思った場合、預けられている条件によっては、希望が叶えられないこともあります。
専門里親から養子にしたいという場合も、一度担当の児童養護施設に相談する必要があります。