宗教ごとに違う葬儀…慣習にしたがおう

2015/07/01

宗教ごとに違う葬儀・・・慣習にしたがおう

宗教と決して話して考えられないもの、それが葬儀です。葬儀の際は、故人の信仰していた宗教、宗派に沿って行う必要があります。故人の信仰している、もしくは喪家の所属している宗教に沿って葬儀を執り行わなかった場合、葬儀のやり直しを要求されたりします。もしくは、たとえば仏教徒なら、違う様式で葬儀をしてしまうと、最悪の場合、檀家となっている寺にお墓を置くことができなくなってしまいます。そういったことが無いように、きちんと宗教に応じた葬儀をする必要があります。

宗教に応じた葬儀

仏教、神道、キリスト教など、日本人はそれぞれに宗教を信仰しているため、多種多様な葬儀様式があります。そもそも葬儀は、その宗教による死生観の違いから、多種多様になってきています。仏教では人は死後、仏の弟子になるとされているのに対し、神道では家族の守り神となるといわれています。また、キリスト教では、神に召されて安息を得るとされているなど、死後の世界ひとつとっても、変化がみられます。

地域の慣習も大事

しかし、葬儀の際に宗教と同じくらい大事にすべきものがあります。それが慣習です。もっと言ってしまえば、地域によって違う、その地域独特の慣習のことです。これは、日本では北は北海道、南は沖縄まで、葬儀ひとつとってもかなり違いが出てきます。

たとえば、北海道では香典に領収書がでますし、沖縄では枕飾りに豚の三枚肉を添えたりします。それぞれ、その県にしか見ることができない慣習です。

北海道では香典に領収書

県をまたいで葬儀内容が同じところもあります。出棺の際、棺を回して茶碗を割るという習慣は、愛媛県、兵庫県、熊本県などで多く見られますし、棺を担ぐときに額に宝冠をつけるという習慣は、宮城県、愛知県、鹿児島県に多く見られます。県ごとに宝冠に違いはありますが、思いは一緒で、旅立ちまで一緒にいられるようにと願っているのだそうです。

このように、宗教とは関係のないところで、葬儀が慣習に影響を受けているところはあります。それは、やり方は違っても、残された人々が故人を思って執り行っているものには変わりありません。

 

葬儀に出席するために出かけて行って、自分の家とは違って困惑することもあるかもしれません。しかし、あなたと故人の信仰や慣習が違っても、故人を思う気持ちは皆一緒です。初めての葬儀の際は、特にいろいろ気を遣ったり、宗教や慣習によって違うものに悩まされたりするとは思いますが、故人が安らかに眠るためにもきちんと式を執り行いましょう。

この記事を書いたライター

橋詰 康子
橋詰 康子

私が身近に人の最期を感じたのは、病気で逝去した祖母からでした。それ以来、最期に立ち会う時はいつでも「自分がその人のために何かできたのか」と感じずにはいられません。
終活という重いながらも清いテーマを、少しでも人にわかりやすく伝えることができたなら。そう思って執筆させていただいております。まだまだ若輩者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。