社会とつながり「孤独死」を防ごう

2015/07/03

社会とつながり仲間をつくって「孤独死」を防ごう

「お風呂に入るときは追い炊き機能を止めてからにしているの。突然亡くなってしまった場合のことを考えたら怖いから」、これはとある老人サークルの語り合いで出てきた言葉だそうです。
持ち家等の住まいもあり、経済的にゆとりがあったとしても、配偶者を亡くしたからなどで単独で暮らす人たちはたくさんいます。そんな人たちの多くが恐れているのは“孤独死”。心筋梗塞や脳出血など突然の病に襲われて家の中で亡くなってしまい、誰にも看取られない寂しい死です。一人暮らしだから発見されるのが遅くなってしまうことも特徴的ですよね。最近では若年孤独死たるものまで懸念されるようになってきました。
では、この孤独死を防ぐにはどうすればいいのでしょう?現在行われている取り組みについてご紹介します。

 深刻な団地の高齢化

深刻な団地の高齢化

千葉県松戸市常盤平にある常盤平団地では、2000年代前半に住民の孤独死が相次いで起きて問題となりました。現在、団地自治会は「孤独死ゼロ作戦」を実施し、地域のつながりの強化や孤独死の予防に取り組んでいます。こういった団地住民の高齢化は全国各地でも問題となってきており、各自治体などが中心となって対策を講じる必要性が出てきました。

 

全国の自治体が行う孤独死防止対策

厚生労働省が取りまとめた全国の自治体が行う孤独死防止対策の事例を2点ご紹介します。
たとえば、群馬県高崎市では「高齢者等あんしん見守りシステム事業」を行い、緊急通報装置や安否確認センサーを貸与することで、通報やセンサーが異常を感知した場合に消防署や近隣住民などの緊急連絡先へ連絡するといったシステムをとっています。もちろん、365日24時間体制。
ヒトとヒトの交流だけでなく、こういったシステムを利用することでより確固たる孤独死防止対策になるのではないでしょうか?

また、福井県で行われている「黄色いハンカチ運動」。これは高齢者世帯だけでなく、集落内の全世帯で実施するようにされており、朝起きて異常がなければ、玄関先に黄色いハンカチを掲げ、夕方になったら片付けるといったものです。老人会の役員で見回りをすることで、住人の安否の確認ができるようです。これも興味深い取り組みですよね。
このほか、全国には自治体が取り組むさまざまな孤独死防止対策があります。

 

社会とつながり、仲間をつくろう

各自治体だけでなく、老人会などの民間サークルなどに参加することで孤独死予防につながることもありますよね。これからは家族・親戚だけではなく“地域社会とのつながり”も大切になってくるのではないでしょうか。とはいえ、「身体が不自由だから、なかなか動き出せない」人でも大丈夫。先述のような“安否確認センサー”は自治体の活動だけでなく、民間企業に依頼することもできるんです。
これからもそれぞれのライフスタイルや希望に合ったさまざまな孤独死予防策が出現してくるでしょう。

さまざまな孤独死予防策

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。