次男で生涯独身の70代、そろそろ終活

2015/07/16

変わるお墓さがし Case 5

「次男で生涯独身、そろそろ終活について考えないと・・」
佐々木茂(千葉県在住・60代・独身)

 

終活セミナーで“樹木葬”を知る

もうすぐ70代に突入しようとしています。私は結婚歴がなく、次男ということもあり、これまで自由気ままに暮らしてきました。
長年、建築関係の仕事をしていましたので経済的にも余裕があります。持ち家などの財産は甥に引き継ぐ予定です。小さい頃から可愛がってきた甥は「将来、何かあったら僕が面倒みるよ」とは言ってくれていますが、実際はなかなか難しいと思っています。実親や義理親の介護だけでも十分大変でしょうし・・。
老後を甥に甘えるわけにはいけませんので、そろそろ終活について考えていこうと思っていた矢先、近所の人に誘われて行った終活セミナーで“樹木葬”について知りました。

 

ピクニック気分で樹木葬ツアーに参加

終活セミナーでは老後の楽しい過ごし方やエンディングノートなどの説明のほか、“樹木葬ツアー”たるものの案内がありました。ちょっとした観光付の樹木葬墓地見学バスツアーのようで、おもしろそうだったので参加してみました。
休日の朝、東京のとある駅から出発し、午前中は樹木葬墓地周辺をミニ観光し、ランチは芝生が綺麗な広場で美味しいお弁当が提供され、そして午後に樹木葬墓地をゆっくりと歩いてまわりました。お天気も良く、まさにピクニック気分で楽しめました。

 

墓友づくりにもつながった

肝心の樹木葬の感想ですが、自然溢れる環境でシンボルツリーのもとに埋葬されるようで、ここなら居心地が良く安心して眠れると思いました。また、“後継者の心配がいらないこと”と“生前契約ができること”にとても惹かれました。
独り身の私には最適なシステムで、これなら亡くなった後に甥に迷惑をかけることもありませんし、私自身も安心して老後生活を送れるだろうと思います。
そこで「ちょっと早いかな?」と思いつつも、さっそく生前契約をすることにしました。というのも、生前契約者同士でサポートし合えるシステムにも魅力を感じたからです。なんでも“墓友づくり”というとか。趣味のサークルや語り合いの会などを通じて、いつかは同じ樹木葬墓地に眠る者同士で交流ができるそうなんです。
また、老後の一人暮らしで困った時のサポート体制も充実しているとか。これで老後の楽しみがまた一つ増えたと思っています。 

自然溢れる環境でシンボルツリーのもとに埋葬

※個人のプライバシー保護の為、人物名や施設の場所等、具体的事情は事実と異なる内容となっています。

 


 「変わるお墓さがし」シリーズ:
時代とともに変化する社会事情。お墓や葬儀・お仏壇といった供養ごとについても従来の慣習には馴染みにくい事情を抱える方が増えてきました。
このシリーズでは、そういった状況の中で多様な選択をされた方々の実情に迫ります。「こんなやり方もあるのか!」という事例をお伝えすることで、ご本人やご家族が最適な選択をされる後押しをしたいと願っています。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。