地方で一人暮らしをする実母のために…

2015/07/17

変わるお墓さがし Case 3

「地方で一人暮らしをする実母のために、都内でお墓を探したい」 → 都内の納骨堂
佐藤薫(都内在住・40代・既婚) 

 

母の代わりにお墓探しを

もうすぐ70代半ばを迎える実母は、女手ひとつで私を育て上げてくれました。私は大学卒業以来ずっと東京で生活し、結婚して家庭も持っていますが、母は今も地元の熊本県で一人暮らしをしています。
最近では、身体の不調もあってか、自分の老後や死後の心配をするようになってきたました。死後に関しては、もともと引き継ぐお墓もなく「自分が亡くなったら、あなたの近くで眠りたい」と言っています。
そこで母が元気なうちに、私が代わって東京でお墓探しをすることにしました。

 自動搬送式納骨堂

“自動搬送式納骨堂”を巡る

母はテレビで知った“自動搬送式納骨堂”がいいと言っています。私は知りませんでしたが、首都圏を中心に広まってきたビル型納骨堂で、コンピューター制御を用いた設備になっているとか。
都内にある3件の納骨堂に、見学に行きました。

納骨堂A

富裕層の人たちが多く暮らすエリアで、駅から徒歩15分程の閑静な住宅街のなかにありました。ビル自体が大きく、内装は広々としていて外からの光をたくさん取り込めるつくりになっていました。これまでの「お墓=暗い」というイメージを一蹴されました。
自動搬送式納骨堂については母から一通り聞いていましたが、ほかのサービスも優れているのに驚きました。後継者不要で永代供養を行ってくれるほか、お墓参りも手ぶらでOKとのことで、私にとっても負担が少ないことに気付きました。私は主人の実家のお墓に入らないといけないので、これなら安心です。

納骨堂B

某ターミナル駅すぐ近くにあり、「こんなところにお墓があったんだ!?」と驚きました。一見どこかのオフィスのような洗練された外観なんです。
建物の中は、重厚な雰囲気が漂っていました。設備やサービスについては納骨堂Aとほとんど変わりはありませんが、特徴的だったのは“ペットも一緒に入れること”。母は一人暮らしといっても、愛犬と一緒に生活していますので、ここなら母も喜ぶかもしれないと思いました。

 納骨堂C

オフィス街の駅近にありました。こちらも他と同様、外観や内装は洗練されていて、設備やサービスも申し分ありませんでした。仏教徒以外のためのお墓(参拝スペース)があったのは特徴的かなと思います。

 

決め手は管理寺院とペット可!

 今回3件を見学しましたが、正直なところ、どこも設備・サービスは大差ないと思いました。価格帯もそんなに変わりはありませんでした。私の定住先が決まっているならばその近くにしたかったのですが、まだ賃貸でしばらくは家を購入する予定はありません。そこで某ターミナル駅近くにある「納骨堂B」を選ぶことにしました。ここなら最終的に私がどこで家を買ってもアクセスで不便な思いをすることはないと思いますし、なにより納骨堂Bの管理寺院が浄土真宗だったんです。“せっかくならば信仰している宗派のところにしよう”ということで、こちらにしました。もちろん、ペット可なところも母は喜んでいます。 

※個人のプライバシー保護の為、人物名や施設の場所等、具体的事情は事実と異なる内容となっています。

 


 

 「変わるお墓さがし」シリーズ:
時代とともに変化する社会事情。お墓や葬儀・お仏壇といった供養ごとについても従来の慣習には馴染みにくい事情を抱える方が増えてきました。
このシリーズでは、そういった状況の中で多様な選択をされた方々の実情に迫ります。「こんなやり方もあるのか!」という事例をお伝えすることで、ご本人やご家族が最適な選択をされる後押しをしたいと願っています。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。