一人暮らしの不安も”墓友づくり”で解消

2015/07/21

変わるお墓さがし Case 6

「一人暮らしの不安も”墓友づくり”で解消」
加藤信子(山梨県在住・70代・既婚)

 

一人暮らしの不安は尽きない

夫は若い頃に他界し、もう30年以上も一人暮らしをしています。娘は二人いますが、それぞれ結婚して、一人は九州、もう一人は長野で生活しています。そのため、万が一介護が必要になったときに近くに頼れる人がいません。
長野で暮らす娘が「近所に越して来たらどうか?」と提案してくれていますが、長年住み慣れた街を離れるのには少し抵抗があります。最近では“孤独死”が不安になってきました。一人暮らしの人は皆さん抱えている悩みかもしれませんが、「急に倒れた時に、そのまま死んでしまったらどうしよう?」と考えてしまうことがよくあります。娘たちは気にかけて頻繁に電話をしてくれますが、それぞれに家庭があり、いつでも様子見に来てもらえるわけではありませんので…。
そこで、テレビで知った”墓友づくり”を通じてお互いをサポートし合うというNPO法人に話を聞きに行くことにしました。

 

充実した老後を送るための“墓友づくり”

テレビで言っていたのは「墓友づくりとは、同じお墓に入る者同士で交流を深め合い、老後を助け合うことで、充実した老後生活を送れる…」ということです。
今回、その実態を聞きに行き、さまざまな取り組みやサポート事情に感激しました。例えば、定期的に趣味のサークルが実施されていて、手芸や料理、ピクニックなど楽しそうなイベントがたくさんあります。また、孤独死の予防策について話し合ったり、エンディングノートの書き方を習ったりなど、死と向き合う実践的な取り組みもあるようです。
「困った時はお互いさま」という優しい考えが自然と浸透しているように思えました。

墓友づくりとは

 

“明るく”死と向き合う

このNPO法人主催の墓友づくりに参加するには、お墓の生前契約が必要だとのことです。お墓は「樹木葬」だそうです。
実のところ、私はもともと墓友づくりに関心があり、樹木葬は大して興味はありませんでした。しかし、話を聞いているうちに、自然に還ることのできる樹木葬も素敵だなと思えるようになりました。そこで、早速ですが生前契約をすることにしました。やはり、なにより安心して楽しく老後生活を送ることのできる取り組みに惹かれたからです。
ここでは皆さんが死を恐れることなく、“明るく”死と向き合っているようで、私もその一員になれたらいいなと思っています。これからの生活がとても楽しみです。

 樹木葬も素敵

※個人のプライバシー保護の為、人物名や施設の場所等、具体的事情は事実と異なる内容となっています。

 


 

 「変わるお墓さがし」シリーズ:
時代とともに変化する社会事情。お墓や葬儀・お仏壇といった供養ごとについても従来の慣習には馴染みにくい事情を抱える方が増えてきました。
このシリーズでは、そういった状況の中で多様な選択をされた方々の実情に迫ります。「こんなやり方もあるのか!」という事例をお伝えすることで、ご本人やご家族が最適な選択をされる後押しをしたいと願っています。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。