認知症でもポジティブに…【終活】

2015/07/24

認知症に負けない!ポジティブに生きる【終活】

もしも自分が「認知症」になったら…と考えたことはありますか?たとえ仮定のことであっても多く方が強い不安を感じることでしょう。
実際、とくに認知症の初期はまだ理解力や判断力があるので、ほとんどの方が将来を悲観し不安と恐れに苛まれるそうです。この厳しいハードルをどのように乗り越え、また家族はどのように支えていったら良いでしょうか。

認知症 終活

①認知症の原因について知る

「認知症」とひとくくりにしますが、原因となる病気によって進行の経過や対処方法は異なります。まずはどのタイプの認知症なのかきちんと知ることが大切です。主なものは次の通りです。

・アルツハイマー型認知症:脳神経が壊れ、脳が委縮する。ゆっくりと進行する。特効薬はまだ開発されていないが進行を遅らせる薬がある。

・脳血管性認知症:脳梗塞や脳内出血など脳血管の病気により脳神経が破壊される。再発により急激に進行する。元の病気の再発を防ぐ治療を受ける。

・レビー小体型認知症:特殊なタンパク質が脳の重要な部分に集まり脳神経が壊れる。幻視が見られる。急激に症状が進行することがある。有効と認められた薬がある。

②進行リスクを避ける

アルツハイマー型認知症ではメタボリックシンドロームが進行リスクの1つだと分かってきました。内臓脂肪が蓄積されると、脳の神経細胞を破壊する物質が凝縮されると考えられています。
またメタボが引き起こす高血圧や動脈硬化は脳血管性認知症のリスク要因となっています。食生活や運動、禁煙など日常の生活習慣を改善しましょう。 

③認知症の体験をシェアする

認知症に関する情報はネガティブなものが多く、見通しが暗いのも不安や恐れに拍車をかけます。しかし、認知症の方や支える家族の方が集まることで、体験を分かち合い、新しい工夫が生まれます。

・認知症の方のお話をきく・読む
ご本人の方の講演で話を聞いたり、本やブログを読むことをお勧めします。
例えば…

WEBサイト「公益社団法人 認知症の人と家族の会」
 ホーム» 認知症を知る» 認知症の本人の声
 には、多くの方のお話が掲載されています。

WEBサイト「認知症の本人交流ページ だいじょうぶネット」
個人的には、このサイトの中にある若年性アルツハイマー型認知症になられた佐藤雅彦さんのブログ記事に感銘を受けました。
診断を受けたのは2005年51歳の時。以来、周囲の人の力を借りながら、1人暮らしを続けられています。もちろん進行状態によって人さまざまだと思うのですが、認知症になっても心持ちや日常生活の工夫でこんなにも「自分らしく生きていく」ことができるのだ、と思いました。ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思い、ご紹介します。


・日々の楽しみ
荒川土手の春は菜の花、秋はコスモスを見るのがたのしまです。
新宿御苑は一年を通して、いろいろな花が咲くので、よく行きます。
深大寺植物園にバラをよく見にいきます。
5月には、毎年足利フラワーパークに大藤をみにいきます。
毎週日曜日教会に通い、心のかてをえています。
IpadでYOUTUBEを起動して、歌謡曲をきいています。
・睡眠時間の管理
エクセルに起床時刻、就寝時刻を入力して、昼夜が逆転しないように注意していす。
・日々注意していること
運動不足にならないように、1日7000歩を目標に散歩しています。
毎日、聖書を20ページ読んでいます。
和食中心の食事をしています。
パソコンを適度に使い、脳の活性化をはかっています。
facebookを使い外の交流をはかっています。
孤立しないように、週1回民間援助団体ワールド・ビジョンでボランティアしています。
毎日をボートと過ごすのではなく、生き生き能動的にいきる。


 「認知症の本人交流ページ だいじょうぶネット」内の、佐藤雅彦さんのブログ記事「認知症を悪化させない生活の工夫」より一部引用

 

・認知症カフェ(オレンジカフェ)

認知症の方、家族、サポートする方がカフェを開き、地域の方と交流する試みが各地で広がっています。認知症になってもできることはまだまだある、ということが感じられ勇気がわいてきます。「認知症カフェ」「オレンジカフェ」でお近くのカフェを検索し、ぜひ足を運んでください。

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。