データで分かるライフエンディング【vol.4】 終活

2015/07/30

データでわかるライフエンディング第4回は、メディアなどで取り上げられることも多い終活について考えていきたいと思います。

「終活」とは人生の終わり、エンディングを迎えるための活動の略称です。2010年の新語・流行語大賞にノミネートされたこの言葉は、2012年の新語・流行語大賞でトップテンに選ばれています。2015年の今日ではますます多くの人たちに浸透し、今や終活は社会現象といっても過言ではない状況といえるでしょう。

 終活は終わりを迎えるための活動の総称ですが、主な内容には次のようなものが挙げられます。自分自信のための墓や葬儀の準備を、所持品や金品といった財産の生前整理、遺言書の作成、エンディングノートの作成など…。自分らしく人生の終焉を迎えたい、そして残された人たちに迷惑をかけたくないという思いから、終活を意識するシニアが多いようです。

 果たして終活はどのくらい認知されているのでしょうか。30代から50代で親が存命している男女に、終活を知っているか調査したデータがあります。

終活という言葉を知っていますか?

 終活を知っていると答えた割合は全体で40.7パーセント。女性だと47、5パーセントのほぼ半数が、知っていると答えました。「知っていた」「聞いたことがある」の合計は、回答者全体の87.3パーセントという結果が出ました。具体的な内容はともあれ、終活という言葉が非常に多くの人に広まっているのです。

 存命中の親に終活をしてほしいかについては、どうでしょう。

存命中の親に終活をして欲しいか

 もちろん親には長生きしてほしいというのが一番の望みだと思います。だけれども「万が一のためにしてほしい」「まだ早いと思うがしてほしい」という回答が多く見られることがわかります。積極的にどんどんしてほしいというよりは、万が一の備えとしてしたほうがいいのではないかと考えている人が多いようです。

 今日終活とセットで取り上げられることが多いものに「エンディングノート」があります。エンディングノートとは、自身の人生をどのように過ごし、どのように死を迎えたいのか、死後どのように弔ってもらいたいか、遺したものを整理してもらいたいか・・・。終盤の人生の過ごし方や、永眠した後のプランや希望などを幅広く記すことができるものです。遺言書のように法的効力はありませんが、気軽に作成できて内容の自由度も高いため、高齢者を初めとする様々な年代から関心を集めています。

 30から50代の男女が存命中の親にエンディングノートに書いておいてほしい内容は次のような結果でした。

エンディングノートで親に残しておいてもらいたい内容

 従来から故人の意思を伝えるものに遺言書が利用されてきましたが、遺言書には主に遺産相続などといった財産に関する記載が多いのに対し、エンディングノートには多種多様な記載が望まれていることが見てとれます。闘病中や死後、その人の希望をできる限り叶えてあげたいという気持ちを感じました。必要となる情報だけでなく、家族への感謝の言葉を残しておいてほしいという意見があるのも特徴的といえます。親からの最後のメッセージとして胸に刻まれ、残された家族を支える言葉となることでしょう。

 終活をする・しない、エンディングノートを書く・書かないは、もちろん本人の自由です。しかし大切な人たちがあなたにどうしてほしいと思っているかを視野に入れてみると、また違った視点で終活を捉えることができると思います。