海外で夫が客死 まず何をすればいい?

2015/08/17

「海外で病気になると本当に不安になるんだ」と彼は言った

海外で夫が客死 まず何をすればいい?私の友人は、商社に勤めている。
南ヨーロッパと中東が担当なので頻繁に出張もしている。

仕事が忙しいのは当然のことだから、気にならないけど一番困るのは体調を崩した時だと彼は話す。
「一度ドバイで高熱が出た時は、もしこのまま死んだら、東京にいる妻と子供はどうなるんだろう、ってね」
なるほど私のように海外出張なんてないし、旅行も国内が中心で海外はたまにしか行かない人間にはピンと来ないのですが、海外に出る人にはそういう心配もあるのですね。
友人の妻は、彼が海外出張に行く度に、「あなた、ともかく元気で帰ってきなさいよ」と見送ってくれるという。
妻からすれば、夫が客死なんて絶対に嫌なのだろう。

確かに、よく考えると残された家族の不安は相当のものだろう。
というわけで、私自身は彼にくらべれば客死の可能性は極めて低いけれども、ちょっと気になったのでいろいろと調べてみた。

訃報の第一報は外務省から入る

海外でその人が亡くなった場合、まずは現地の病院などから在外公館(日本大使館や総領事館)に連絡が入ります。
それを受けて、外務省から国内の遺族に通知されます。
つまり、訃報の第一報は現地の病院から直接入るわけではなく外務省を通じて入るのです。

遺体の扱いは遺族の希望が優先される

客死の場合は、一般的な死以上に遺族の判断が必要になってきます。
まずは、遺族が現地に行くのかどうか。
次に遺体の扱いです。空輸で日本に運ぶのか、また亡くなった土地で火葬するのか。
このような事を短時間で判断しなくてはいけません。

具体的な手続きなどは在外公館がサポートしてくれる

海外で夫が客死 まず何をすればいい?しかし、例えば私のように海外に行きなれていない人間には往復の飛行機のチケットの手配だって苦労するでしょうし、まして故人の遺体の空輸の手配など考えると途方に暮れてしまいます。
しかし、実際には在外公館の職員の方がサポートしてくれると思われます。

また具体的な書類の作成や手続きについては外務省や在外公館が丁寧に教えてくれるそうなので、あまり不安になる必要はないでしょう。

大切なのは普段の心がけ

後日、商社の友人に会った時に、この話をしてみた。
彼は苦笑いしながら、「まあ一番大切ななのは普段の心がけだな。特に最近はテロだなんだと物騒な時代だ。客死に限らず、いつどこで何が起きるかわからない。
だから、前の晩に妻と大げんかしたとしても、朝、仕事に出かける時は笑顔で『いってきます』と言えるようにならなくちゃな」と答えた。
私は友人を誇りに思った。

この記事を書いたライター

久保田 雄城
久保田 雄城

「終活情報を伝える意味について想うこと」

私の母は、今年87歳だが元気に一人暮らしをしている。とはいえ87歳という年齢は当然若くはない。来るべき死に向けて準備をする必要であることは間違いない。これは母自身というより、むしろ息子である私の問題だ。
つねづね私は「よく生きることは、よく死ぬことだ」と考えている。終活とはまさにその「よく死ぬ」為の活動だろう。そのような意味において、私が伝える終活情報は皆様と同じように私もまた知りたい情報なのである。