散骨や永代供養墓という新しい選択肢

2015/08/19

変わるお墓さがし Case 7

散骨でもいいと思っていたけれど… 最終的には永代供養墓(共同墓)を選びました。

どちらかが先に死んだ場合を考えると・・

私たち夫婦は長年千葉県で暮らしております。
足腰に少し不自由はありますが、おかげさまで夫婦揃って元気です。
子供は一人娘がおりすでに嫁いでおりますが、幸い旦那さんや孫と近所に住んでくれていて、この先何かあったときの介護や手伝いはお願いさせてくれるようです。

ただ、私たちの故郷が遠い東北にある関係で、先祖のお墓は東北にあります。
近所に住んでいるとはいえ娘は既に嫁いだ身です。いくらなんでもお墓を引き継いでもらうわけにはいきません。故郷とはいってももはや親しくする親族もほとんどいなくなっており、この二十年ほどはお墓参りもあまり積極的にすることはありませんでした。
正直なところ、夫婦揃って「故郷のお墓は整理してしまって、私たちは散骨でもいいね」と話していました。

しかし、夫婦どちらかが先に死ぬことを考えると遺された方がお墓参りしたくなること確実で、散骨では都合が悪い気もします。
そこで、ご近所さんから夫婦揃って入れる「永代供養墓」という変わった呼び名のお墓の話を聞き、妻と見学に行くことにしました。「共同墓」とも呼ぶようですね。

 

NPO法人とお寺が運営する永代供養墓

今回、私たちが話を聞きに行ったのはNPO法人とお寺が運営する永代供養墓です。
お墓を継ぐ身内がいない人のために、死後はお寺が永代供養を行ってくれるそうで、「永代供養墓」という呼称はここから付けられたようです。掃除などの管理も一切不要とのこと。遺された方も身体の自由が利かない年寄であることを考えるとありがたいことです。
もちろん契約していない娘や親せきや友人もお参りしたいならばできるようです。このあたりは普通のお墓と同じですね。

また、価格も一人50万円以下で済むとのこと。
予想以上に安くて驚きました。
老後はなるべく出費を避けたいと考えていますので、これは惹かれます。

永代供養墓といっても他人のお骨一緒くたに納骨されるわけではなく1人1人で個別安置、夫婦で隣り合わせにしてもらうこともできるようで、そこも魅力的だと思いました。
基本は、33年間個別に安置されその後合祀されるそうです。私たちは選ぶつもりはありませんでしたが、はじめから合祀墓を希望することもでき、その場合は価格がグンと安くなるとのことでした。共同墓という新しい選択肢

 楽しい老後生活になりそう

私たちはこの永代供養墓に生前契約をしました。
最初は、夫婦隣り合わせで眠りたいと思います。
この生前契約をしたおかげで、死んだ後の骨の行き場の心配をする必要はなくなりました。安心して老後生活を送れますし、なにより娘に余計な心配をかけなくて済むのが嬉しいです。

また、生前契約することで、永代供養墓に入る者同士でお茶や押し花などのサークル活動にも参加できるそうです。妻はこのサークル活動が魅力的だと言っていました。私はあまり社交的ではないので今のところ頻繁に参加するつもりはありませんが、確かに楽しい老後生活になりそうだと感じます。

永代供養墓について教えてくれたご近所さんからは、ほかにも似たような活動を行っているNPO法人はあると聞きましたが、「最初の出会いを大切に・・」ということで、こちらに決めました。

 

※個人のプライバシー保護の為、人物名や施設の場所等、具体的事情は事実と異なる内容となっています。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。