心配がつのる徘徊。有効な対策は…

2015/08/24

ある日、家族が眼を離した隙に認知症の方が家の外に出てしまい、なかなか帰ってこない。どこにいるか、居てもたってもいられぬ気持ちで探し回っていると、思いがけない場所で見つかったと連絡を受ける…。

家の中や外をうろうろ歩き回る「徘徊」は、認知症の初期から中期によくみられる症状です。認知症の方は注意力や判断力が落ちているため、家の外を徘徊すると事故に遭う、行方不明になるといった最悪なケースが起こり得ます。
徘徊する老人の安全を確保し、できるだけ早く保護するためにどんなことができるでしょうか。徘徊対策

外に出ることを察知する

認知症の方が徘徊をするからといって部屋に閉じ込めたり、強く叱ったりすることは、ストレスがたまって逆効果になると言われています。だからと言って四六時中、見張っているわけにもいきません。

例えば、玄関にセンサー付きのチャイムを設置すると外に出ようとしていることが分かります。家の中に戻るよう声がけをしたり、外歩きを見守ることができます。
「徘徊センサー」で検索すると比較的手軽に買える2000円前後の製品が見つかりますので、まずは検討されてはいかがでしょうか。

地域に協力を求める

徘徊する人を介護する家族から「ご近所の協力が有り難かった」という声がよく聞かれます。認知症が進行すると帰ってこられなくなる場合があるので、1人で歩いているのを見かけたら引きとめて連絡をしてもらうなどお願いしてみましょう。思い切って事情を話したら「他人事ではない」と協力してくれた、というケースが多々あります。

 また、近所の交番や最寄り駅の改札の人に事情を話し、場合によっては顔写真と連絡先を伝えておくと良いでしょう。本人の服の襟に名前と住所を書いておく、ロゴがついていたり印象的な色など探しやすい特徴的な服を着てもらう、などの工夫も必要です。 

自治体によっては行方不明になった人を探すために、警察や行政、地域が連携したネットワークの仕組みがつくられています。まずはお住まいの市町村にそうした制度がないか調べてみましょう。

GPSを利用する

素早く居場所を知るためにGPSを利用するのも有効な方法です。手軽なものでは携帯電話のGPSサービスがあります。

docomoイマドコサーチ

ソフトバンク 位置ナビ

au 安心ナビ

また、地方自治体によってはGPS端末の貸し出し捜索する徘徊高齢者位置検索サービスなどの制度があります。お住まいの区市町村の窓口で確認してください。

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。