進化する仏壇! 人気を集める斬新なフォルム

2015/08/25

仏壇も画一化されたものから個性の時代へと移りつつあるようだ。

近年、従来の概念を覆すような斬新なフォルムの仏壇が続々と登場している。なかでも注目を集めているのが、国指定の伝統的工芸品に指定されている“三河仏壇”を製造する職人グループ“アートマン・ジャパン”の作品だ。

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彼らの作品には、供養を目的にした仏壇と信仰を目的にした仏壇の2種類がある。後者のひとつ、人間が仏壇の中に入ることができる“カンタカ”には、仏壇の中には2畳ほどのスペースがあり、座禅や瞑想など精神統一を行うことが可能だ。仏間と仏壇の両方の機能を果たす、まさに新しい視点の仏壇といえるだろう。

 

「人型仏壇」は、胎内に仏を宿す大きな仏像をイメージしたもの。人間は皆胎内に仏性を秘めているという考えから作られた。仏壇に角があるのは、古代シャーマンが神と同一化するために頭に角をつけており、神聖な場所であることを示したかったからだという。

 

グッドデザイン賞を受賞した仏壇も人気

 仙台に本店があり、創業200周年を迎える仏壇店ごんきやの、クラフトシリーズ・ハーベストフィックスは、マンションや洋間にも合うインテリアのような仏壇だ。ウォールナットやメイプル、ブラックチェリーなど、ランダムに張り付けた6種類の木の模様を楽しめる。一見仏壇とはわからない洒落たデザインだが、仏壇の中には位牌や仏像などを置ける、供養目的の仏壇である。

 また、同じくごんきやの壁掛け仏壇は、薄型に設計され、マンションのリビングや寝室などにも置くことができる、場所を選ばないものだ。何種類かあるので、部屋にしっくりした色や形を選ぶことが可能。

 静岡県のインブルームが製作する小型デザイン仏壇nonnonは、“日常から関わりの持てる”仏壇をコンセプトにしている。角型と丸型があり、場所を取らないのも魅力だ。また、カラーバリエーションが6色と豊富。故人の好きな色を選んでもよいだろう。

同社には、生まれて戻る家をイメージした“いのりのおうち”という商品もある。ネジなどの接合具を用いず、伝統の指物技術でひとつひとつ手作りされた五角形のものだ。2012年度のグッドデザイン賞にも選ばれた。

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和室や仏間のある家が少なくなった今、洋間にも溶け込む仏壇の需要は、今後も増えるだろう。だが、時代の変遷で仏壇の形が変わっても、先祖の魂を敬う心や祈りの気持ちが変わることはない。伝統を大切にしながらも、新しいものを生み出す文化は、私たち日本人の誇りでもある。

http://matome.naver.jp/odai/2135070108836636501
http://homepage2.nifty.com/artman/work.html
http://item.rakuten.co.jp/gonkiya/10002183/
http://item.rakuten.co.jp/gonkiya/c/0000000363/
http://item.rakuten.co.jp/atelier22/c/0000000435/

この記事を書いたライター

K Yoshi
K Yoshi

親が高齢になり、自分が介護者になる可能性が出てきてはじめて、ライフエンディングを意識するようになりました。
自分らしく人生を締め括るために、また大切な家族に幸せな最後を迎えてもらうためには、十分な準備が不可欠です。「終活」には前向きな意味が込められていますが、それに関連したさまざまな情報をお伝えすることで、より良い人生のエンディングを実現するお手伝いをしたいと思っています。