死後のプライバシー管理

2015/09/30

収集、保存したたくさんの画像データに書き綴ったテキスト、そしてwebサイトの閲覧履歴など、人には見られたくないプライベートな情報がPCにはたくさん詰まっています。「もしも、今突然死してしまったら、PCデータはどうなる?」という懸念は、誰もが持っているのではないでしょうか? そんな心配を払拭する、データ処理サービスが続々と登場しています。大切なプライバシーを、あなたの死後まで守ってくれる頼れるサービス、ご紹介しましょう。死後 プライバシー

大手Yahoo!が終活サービス「Yahoo! エンディング」を開始

2014年7月、インターネット大手のヤフーが開始した終活サービスが「Yahoo! エンディング」。遺族からの火葬許可証の提示によってユーザーの死亡が確認されると、クラウドに保存したテキストや画像などのデータを自動的に削除してくれる。
また、事前登録した最大200人のアドレスに「お別れメール」を自動送信するというサービスも。今後はブログやメールのデータについても削除、あるいは遺族に移管するなどのサービスを検討しているとか。

死後のPCデータを消去するフリーソフトが人気!

 

ネット上に保管されているもの以上にプライベート感が強いのが、PC上のデータ。個人的なテキストや画像は、「自分の死後とはいえ他人に晒されるのは嫌!」と公開を拒否する人も多くいることでしょう。

 

そんな意向を受けて人気を集めているのが、ユーザーの死後にPC内の指定したデータを自動消去するフリーソフトです。

 

無料ソフト「僕が死んだら」は、起動させるとあらかじめ指定しておいたファイルを消去してくれるソフトです。自分の死後にPCを操作すると思われる遺族に向けて、メッセージや画像などの事前に用意したファイルを表示しつつ、その裏でデータの消去を行うという仕組み。データは完全消去され、復元ソフトを使っても復元することは困難となります。

 

同じくフリーソフト「死後の世界」では、事前に設定しておいた期間PCが起動されなかった場合に、PC内の指定したファイルやフォルダを自動消去します。削除実行日は特定の年月日を指定するほか、「今日から◯日後」「最終起動日から◯日後」といった形で指定できるので、ライフスタイルに合わせて設定することができます。

 

SNSやフリーメールのID・パスワード管理もお忘れなく

 

上記サービスを活用することにより、クラウド上やPC上のデータは安全に消去できるでしょう。
しかし、問題となるのがFacebook、TwitterといったSNSや、Gmailなどのフリーメールサービス上のデータです。設定したIDとパスワードを誰かに伝えて死なない限り、遺族からの請求でもデータの削除や編集が行えず、永久に公開され続ける可能性があるのです。
事前に利用しているサービスのIDやパスワードを伝えておける、信頼できる人がいる場合はよいのですが、いない場合はこれらの削除、停止などを死後事務委任契約という取引上の契約として行政書士や司法書士といったプロの方に依頼をしておくといった手を打つ必要があります。

「身内にも見られたくない秘密」から「職務上知り得た重要機密」まで、「墓まで持っていきたい」データは誰にでもあるもの。死後、それらの望まないデータが望まない相手の眼に触れてしまうことを防ぐためには、元気なうちから備えておく必要があるということです。

この記事を書いたライター

スガ マヒロ
スガ マヒロ

「きれいでありたい!」「限りある人生を楽しみ尽くしたい!」 そんな欲や煩悩にまみれた「此岸」にこそ、清廉至極の「彼岸」に劣らない魅力があるはず。いつかは終わりを迎える人生を、少しでもよいものとするそんな「あがき」こそ、この世に彩りを与えるスパイス。
そんなことを考えながら、ライフエンディングを模索するみなさまに役立つ(かもしれない)情報を、海辺の町からのんびりと発信していきます。