海に散骨をした有名人

2015/10/21

故人の骨は通常、骨壷に入れて墓に納められます。
しかし最近では、散骨という選択をする方も多くいます。
散骨とは骨壷に入れず、自然環境下(海や山や湖など)に骨をそのまま撒く葬送方法を言います。
釣りが好きな人やサーフィンが趣味であった人は海に散骨をし、
ハイキングや紅葉狩りなど、山でのアウトドアな趣味があった人は山に散骨をします。

一般の方にはまだ馴染みの薄い散骨ですが、芸能人のような有名人の中で散骨をされている方が多くいるということをご存知でしょうか。

有名人の散骨

有名人・著名人や、ファンが多い芸能人という職業では、ファンへの思いや自身のキャラクターと関連付けられた場所に散骨されることが多い様です。
過去実際にその御遺骨が散骨された芸能人を紹介していきます。

 横山やすしさん

上方漫才で人気を博したやすし・きよしの横山やすしさん。
横山さんは大のギャンブル好きとして知られており、特に競艇が大好きでした。
漫才の番組を仮病を使って欠席し、アマチュア競艇競技に出場し優勝したというエピソードは、今でも語り継がれている伝説です。

そんな横山さんは愛艇を保管していた広島県の宮島競艇場に散骨をしました。
その際に「散骨の儀」なるものを執り行い、一部の遺骨を船上から散骨したそうです。

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 石原裕次郎さん

海に散骨したことで有名なのが石原裕次郎さんです。
石原さんといえば元東京都知事の石原慎太郎氏の兄であり、渡哲也さん率いる石原プロの創設者でもあります。

石原さんは湘南の海が大好きということがあり、遺族の希望で湘南の海岸から散骨されました。

 立川談志さん

また、落語家の立川談志さんも海に散骨しています。
これは生前、海への散骨を希望していた談志さんの思いを長女の弓子さんが引き継ぎ、ハワイの海へ散骨されました。

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しかし、ここで疑問です。

ここまで海に散骨をされたり、湖(競艇場を含む)に散骨をされてきた有名人の方を芸能界中心に紹介してきましたが、実際にそんなに勝手に散骨をしていいものなのでしょうか。

散骨は合法?

散骨に関してかかわりの深い官庁は、実は環境省ではなく法務省です。

なぜならば日本では刑法190条(死体遺棄)や墓地埋葬法といった法律に抵触する恐れがあるからです。
前述の裕次郎さんの奥様は湘南へ散骨する際、法務省に「散骨をしてもいいか」と問い合わせをされました。
結果、(法務省の公式見解というわけではないものの)対応された方から「節度をもって行えば違法性はない」という説明を受けたようです。これは1991年に法務省が出した見解に沿った説明だと言えるでしょう。

節度ある散骨は違法ではなく、故人の意思を尊重させることができる…というのが現在は一般的となった解釈です。

海への散骨は海岸線であれば自力で散骨することができますが、人々の暮らしに近い海岸線での散骨は上記「節度ある」と言えないことになるかもしれません。
自力でボートを調達して沖までいって…といったことも可能でしょうが、通常はこういったトラブルが起きないようにサービスを整えた専門の事業者に依頼するようです。

この記事を書いたライター

桐生 賢太