「健康寿命」を延ばしましょう

2015/10/21

どのように死にたいですか?

というとあまりにも歯に衣着せぬ言い方ですが、
ほとんどの方に、自分の最期についてしみじみと考えた経験が少なくとも一度はあるのではないでしょうか。

奈良県の斑鳩の吉田寺(きちでんじ)。
このお寺は「ぽっくり往生の寺」として知られています。
平安末期の987年、恵心僧都というお坊様が開きました。
お母様が亡くなる際に「南無阿弥陀佛」のお念仏を唱えたところ、
とても安らかに往生をとげられたそうです。
今でも長患いをしないよう、家族のシモの世話にはならぬよう、と多くの方々がお参りされています。

このように、昔から
「死ぬまで元気でぽっくり逝きたい」そう考える人は多かったようです。
この「ぽっくり信仰」とでもいうべき人々の想い(健康寿命を長らえたい)に応える寺院は全国に数多く存在します。

家族のためにも、病気にならず健康のままに長生きしたいですね。

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江戸時代までの平均寿命は30才半ばだったと言われています。
それでは、現在の日本人の平均寿命はどうでしょう。

日本人の平均寿命

厚生労働省の調査結果によると、
日本人の平均寿命は2013年の時点で男性80.21歳、女性86.61歳。
過去最高を更新し、男性が初めて80歳を超えたそうです。
 女性は2年連続で堂々の世界1位、男性は前年5位から4位に浮上しました。
(ちなみに平均寿命世界1位は香港、女性の世界2位も香港だそうです)

長生きですね。
なぜ日本人の平均寿命が延びたのでしょうか。
厚生労働省によると、各年齢でがんや心疾患、脳血管疾患、肺炎の死亡状況が改善したからだそうです。
医療の発達はすばらしいですね。 

でも…できるなら健康なままで長生きしたい!

ですよね。
そこで、健康なままでの寿命、すなわち「健康寿命」について調べてみました。

日本人の健康寿命

健康寿命とは、世界保健機関(WHO)が2000年に打ち出した概念です。
日常的に介護を必要とせず、寝たきりにならず、自立した生活を送れる期間のことです。
平均寿命から介護を要する年数を引いて出します。

厚生労働省が発表した2013年の健康寿命は、男性が71.19歳、女性が74.21歳。

皆さんのお年と比べていかがでしょう。

なお、健康寿命と平均寿命の差は男性が9.02年、女性が12.4年です。
このギャップをどのように感じますか?
自分は何歳まで健康だとお考えになりますか?
あくまで平均の数値ですので、個々人に当てはめられるものではありませんが。。。 

現実と期待のずれは約十年

2013年に、株式会社ファンケルが興味深いアンケート調査を実施していましたので、ご紹介します。

40~70代の男女1000人に聞いたところ 

・自分で考える「寿命」(回答者平均)
   男性78.2歳 女性79.8歳 

・自分で考える「健康寿命」(回答者平均)
   男性76.4歳 女性77.8歳 

自分で考える寿命と健康寿命の差は約2年。

でもこれは回答者の平均で、
実は60.4%の人が「寿命」と「健康寿命」が同じ年だと考えていました。
自分だけは死ぬまで元気、そう考える人が多いのです。
一方で現実の寿命と健康寿命の差は、男性は約9年、女性は約12年。
実際は約10年もの間、介護が必要になっているのです。

ちなみに、筆者はどうかといいますと…

私も「死ぬまで元気」だと根拠のない自信に満ち溢れています!(笑)

健康寿命を延ばすために

 健康寿命

厚生労働省によると要介護の原因ベスト3は次の通りです。

1.脳梗塞や脳内出血などの「脳血管疾患」
2.認知症
3.高齢による衰弱

ベスト3のうち、脳血管疾患は自分の努力で予防できますね。
皆さんは何か努力をされていますか?
自分だけは大丈夫、と思わずに健康寿命について考えてみませんか。
(筆者も人のことは言えないのですが…)

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。