気軽に終活の第一歩!エンディングノートのススメ

2015/10/27

『エンディングノート』をご存知でしょうか。
家族や友人へのメッセージを書いたり、お墓や葬儀への希望、貴重品をどう扱って欲しいかといった内容を書き残すノートのことです。

エンディングノート 気になるけれど、どう書けばいいの、、?

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2012年の調査によれば、60歳以上の高齢者において
「エンディングノートを知っている人」は全体の約40%です。
そのうち、「書きたいと考えている人」は全体の50%、「実際に書いた経験がある人」は約5%程度にとどまっています。
統計を見れば「エンディングノートを書きたいものの、どう書けば良いかわからない」と考える人が大半を占めている、と分かります。

<エンディングノートに何を書くか>

実際にエンディングノートには何を書けばよいのでしょうか。
その答えは「なんでもよい」が正解です。

エンディングノートには遺言書のような法的効力はありません。
だからこそ遺言書よりも簡単・気軽に自分の気持ちやメッセージが書けるという強みがあります。
とはいえ「自由に書いていいと言われると何を書けば良いかわからない」という場合には、市販されているエンディングノートを購入するのもよいでしょう。
色々なテーマが書かれているので、それを見ながら書き進めることが出来ます。
もちろん普通のノートに書き連ねていく形でも大丈夫です。

<エンディングノート テーマ例>

例としてエンディングノートのテーマをいくつか挙げてみます。

「配偶者と出会った時の状況・プロポーズの言葉」

「人生の中で思い出に残っている出来事・エピソード」

「飼っているペットのクセや好物」

書くのを躊躇ってしまうという人はこのような、忘れたくない思い出から書き始める方法もあります。
こうした内容について書けたら、次はお墓や葬儀について書いてみましょう。

<お墓や葬儀へのイメージを書き起こす>

自分がお墓や葬儀について具体的なイメージを抱いていても、それを家族に伝えられなければ、実現する可能性は極めて低いです。

具体的なイメージがある場合は、
「葬儀費用を用意しているか」
「葬儀会場の予約はしてあるか」
「遺影にしてほしい写真」
「棺にいれてほしいもの」
「埋葬してほしい場所」
「お墓の場所、霊園名」
など、細かな部分まで書き出してみます。

また、まだイメージが固まっていないという人も多いでしょう。
具体的なイメージがない場合、お墓や葬儀について簡単に書けるようになっているエンディングノートを購入してみることがオススメです。
それに従って書くうちに、次第にイメージは固まっていくでしょう。

<財産とエンディングノート>

先にも述べましたが、エンディングノートには法的な拘束力はありません。
そのため、財産の受取人指定や分割について指定するのには不向きです。
財産のことは、法的拘束力のある遺言書などに書いておくほうが適切ですね。

一方、「通帳や印鑑の保管場所」や「インターネットサービスのパスワードとID」などについては、エンディングノートに記しておくとよいでしょう。
そうすることで家族と情報を共有できます。
自分の代わりにサービスを解約してもらったり、諸手続きがスムーズに進むというメリットがあります。

<エンディングノートの役割>

エンディングノートには「自分の意思を伝える」「自分の気持ちを明らかにする」という役割があると思ってください。
なので「エンディングノートに書いておいたから大丈夫」というわけではなく
「エンディングノートに自分の意思や気持ちを書いて、さらにそれを家族と共有し、葬儀や墓について手続きなどを進めていく、あるいは進めてもらうことを約束する」という考えが正しいと言えます。

葬儀や墓について、事前に自分で全て決めておきたい場合は、葬儀の生前契約ができます。
しかし何よりも重要なのは、エンディングノートを書くことを通して、家族に実行してほしいことを伝え、共有することです。
お墓や法事の管理を行い、親族の話し合いの最終決定権を持つ「祭祀継承者」を決めておいても安心です。

エンディングノートを書きながらイメージを膨らませることが終活の第一歩

自由に書ける分、エンディングノートに書ける内容は非常に幅広いです。
法的拘束力はなくても、自分の意思を家族に対して明らかにするのには役立ちます。
また、家族と話し合うことで、自分のライフエンディングについてさらにイメージを深められるでしょう。

家族との話し合いをより具体的にしたいと思っている人や終活を始めようと考えている人、また終活を何から始めたら良いかわからずに困っている人には、ぜひエンディングノートを手にとっていただきたいです。

この記事を書いたライター

雨輝
雨輝

生き死の問題は、人生の長い時間は考えないものです。メメント・モリ(死を想え)といった言葉があるように、死について真剣に考えることで、生きている意味を見出そうとし、有意義な生活が送れると思っております。
今この瞬間も死に直面している人もそうでない人もいますが、死は誰もが通過する道です。万人に共通する「死」というテーマで執筆することによって、多くの方々に「生」を実感してもらえればと願っております。