お墓のためのお金、準備していますか?

2015/11/04

老後のお金を考えるときに、
忘れてはいけないのが「お墓」にまつわるお金です。

お墓は購入するのにはもちろん、維持していくのにも費用が発生します。
「お墓はお金がかかる・・・」
というイメージがありますね。

実際に墓を建てたらいくらくらいかかるのでしょうか。
具体的なお金のイメージが湧けば、漠としたお墓への不安が解消するはずです。

費用

お墓にかかる3つのお金

お墓と一口にいっても、墓石を購入するだけでお墓が完成するわけではありません。
お墓を購入する際にかかるお金は、少なくとも3種類あります。

1.「墓石」のお金

墓石費用には墓石本体、外柵・納骨棺、施工費が含まれているのが一般的です。

石の種類、使用量、加工費、工事代によって金額が上下します。
外国産石材は一部の希少性の高いものを除くと国産石材よりも安価な傾向にあります。
施工や運搬が難しい立地にある墓の場合には、施工費用がかさむと思っていたほうがよいでしょう。

2.「永代使用料」

「墓石」がお墓の建物部分だとすると、土地部分のことを「永代使用権」といい、その権利を取得するためにかかるお金を「永代使用料」といいます。
価格は住宅などと同様に立地条件やアクセスの良さの影響を受け、都心に近いほうが高価になります。

「永代使用料」は墓石が建っていなくても、墓地を取得したらすぐに支払わなければいけません。また、一括で支払うこととなっている場合が多く、通常はローンには対応していませんので注意が必要です。

長期の管理費滞納、承継者不在などによって使用権が取り消される場合もありますが、そういうことが無ければ代替わり等で使用名義人が変わる必要がある場合でも所定の手続をすることで、子、孫…と永代にわたって使用できます。
また、「永代使用権」は、永代にわたって墓地を使用する権利であって、土地の所有権ではありません。転売はできません。これら祭祀財産を継承する者がいなくなった時点で土地の所有者であるお寺などに無償で返還されるルールになっているのが通常です。

3.「管理費」

もう一つ、墓にかかるお金で忘れてはいけないのが「管理費」です。
管理費は地域によってばらつきが見られます。

1平方メートル当たりの年間の管理費相場がこちらです。
東京23区・・・2万~3万円
神奈川県、千葉県、埼玉県・・・2千~9千円
大阪府・・・2千~4千円
札幌市・・・2千円前後
熊本市・・・千円前後

子子孫孫とその土地を代々の墓地として使用する限り毎年必要になるものですので、管理費も組み込んで予算の計画を立てましょう。

そのほかに基礎彫刻、戒名彫刻、アフターケアなど別途お金がかかることもありますので、寺院や霊園に確認することが大切です。

実際にかかるお金は、合わせてどのくらい?

それでは、お墓にかかるお金として一体どれぐらい準備しておけばいいのでしょうか。その金額は埋葬方法によって、大分異なります。

一般的に多いのは、寺が管理する墓地や霊園などに墓を建てる場合ですね。
この場合の相場としては、「墓石」と「永代使用料」とを合わせた全国平均が196.37万円。
東日本では203.5万円、西日本では174.35万円と、地方によって若干差があるようです。

お墓

新しい埋葬方法の場合、かかるお金がおさえられる傾向

新しいタイプの埋葬方法は、伝統的な墓石を建てるよりも費用が安価におさえられる傾向にあります。

その一つが「納骨堂」。
自動搬送式の納骨堂は約70万円から。
仏壇式、ロッカー式の納骨堂は50万円以下のものもあります。

納骨堂は屋内施設なので天候を気にせずに墓参りができ、手間がかからないことが人気ですが、使用期限が決められていることが多く期限後は多くが合祀されることになっています。

今話題を集めている「樹木葬」は、合祀のスタイルであれば下は数万円代からあり、手ごろな金額も魅力の一つですが、個別納骨であったり、夫婦向けに個別区画として石のプレートが設置されるなど通常のお墓の形態に近づくと値段が上がっていく傾向にあります。

ただ埋葬方法は金額だけで決めるものではないですし、予算とバランスを取りながら考えることが大切です。

霊園や墓地に足を運んでみましょう

霊園のチラシを目にする機会も多いと思います。
しかし、チラシに書いてある金額を鵜呑みにして墓の計画を立ててはいけません。
チラシの掲載金額は最安値のものであったり、一部の金額しか記されていなかったりすることも多いのです。
霊園や墓地の運営主体や販売業者によって広告の表記方法は様々です。チラシやインターネットだけで情報を収集せずに、実際に足を運んで担当者の話を聞きながらお墓のマネープランを立てることをお勧めします。

この記事を書いたライター

三浦 知子
三浦 知子

幸せってどういうことなのだろうと考えたときに、私は自分らしく、その人らしくいられることなのではないかと思います。

人生の終盤をどのように過ごすかは、人間にとってとても大切なことです。世間やほかの人の価値観ではなく、ご自身が今までに培ってきた考え方を生かして豊かに過ごしていただきたい。そのお手伝いができることを、とても嬉しく思います。