【離婚独身】私のお墓さがし

2015/11/13

変わるお墓さがし Case 9

「一番お金のかからないお墓で!と思っていたのですが…」
山田妙子(埼玉県在住・60代・独身)

離婚で独身に…そんな自分の死後についても考えるようになってきた

もう10年以上前に離婚して、現在は埼玉県で一人暮らしをしています。
持ち家はありますが、経済的な余裕はなくて年金に頼った生活です。最近では体調を崩すことも多くなってきました。もともと持病で喘息もあったのですが、将来的なことも含めて自分の健康に不安があります。

また、最近は亡くなった後についてもふと考えることが多くなってきました。引き継ぐお墓はないので、「まだ元気な今のうちに埋葬のことをどうするのか決めておく必要がある」と感じていたのです。
そこで、東京で暮らす一人娘に手伝ってもらい、お墓探しをすることにしました。

独り身としてなにより価格を重視したお墓さがしをするはずが・・

お墓を決めるにあたって、最初に重要視したのは“安く済ませること”です。
正直、私は物欲がなく、お墓の大切さもあまり感じていません・・。

そこで“安い”とテレビで言っていた「散骨」(お墓とは言えませんが、埋葬先ではある)が気になり、東京湾からクルーズを出して散骨ができるという会社について調べていました。ここなら20万円以下で済むそうで、なにより価格重視な私にとってはかなり魅力的だと思いました。
しかし、それを知った娘から「散骨だと遺骨がすべて消えてしまって、どこでお参りしたらいいのかわからない!」と言われてしまいました。確かにそうかなと。
大切な一人娘に寂しい想いをさせるわけにはいきません。この時点で散骨という選択肢は私の中で消えました。離婚独身 お墓さがし

「はじめから合祀墓」という選択

私の遅々として進まぬお墓探しを見兼ねて調べてくれたのか、娘から「合祀墓が安いらしいよ」という話を聞きました。
そこで、都内ではあるもののちょっと郊外にある納骨堂に見学に行きました。

話を聞いたところによると、ほとんどの納骨堂には合祀墓が併設されていますが、はじめから合祀墓に入る人はそう多くないようです。「まずは骨壺で個別安置の納骨堂に入り、20年とか30年とか後に合祀されるシステムになっている」とのこと。
しかし、こちらの納骨堂の場合、希望すればはじめから合祀墓に入ることもできるそうです。しかも、価格も15万円以下。「まさか散骨よりも安く済ませることができるお墓があるとは!」と驚きました。

ところが、一緒にお墓さがしをしてくれていた娘が、「少しの間でも納骨堂で個別安置にして欲しい」と言い出したのです。
私自身はそんなつもりはなかったのですが、「お参りするのは私なんだから私も決めたいよ。差額は私に負担させてよ。親孝行の真似事くらいしないとね…」と照れ隠しのような冗談を交えながらの娘の言葉に押し切られる形で、納骨堂で7年個別安置する形で生前契約という結果になりました。

正直、ちょっと嬉しかったというのが本音です。

お墓さがしで、私も娘も気恥ずかしいやら嬉しいやら!

私のお墓選びは価格重視のつもりでしたので他にこだわりはありませんでしたが、娘が私のお墓のことであんな風に主張してくれたことは驚きでもあり嬉しくもあり…。また、娘は娘でいつもは見せない自分なりの想いをああいう形ではっきり伝える結果となり、照れながらも嬉しそうでした。

「子供のためにももしかしたら孫のためにも、やっぱり手を合わせる場所はあったほうがいい。娘が納得できる結果にできたし、娘に黙って散骨にせず、一緒にお墓さがしをしてよかった。」と実感しました。

※個人のプライバシー保護の為、人物名や施設の場所等、具体的事情は事実と異なる内容となっています。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。