“ホスピス”という選択[4] 葬儀のお布施に悩む

2015/11/26

磯山信子(宮崎県在住、60代女性)
初七日まで済ませた葬儀当日、教え子でもある僧侶へのお布施に悩む

葬儀当日に初七日まで

主人の親族の多くが他県から来ていたのもあり、何度も宮崎の田舎まで呼ぶのは恐縮なので、葬儀当日に初七日まで済ませることにしました。死亡宣告を受けてから通夜、葬儀・告別式、火葬、初七日・・と3日間かかりましたが、本当にあっという間に時が流れていきました。

私の教え子でもあるお坊さんに依頼

私たち夫婦はどこのお寺さんの檀家でもありません。しかし、もともとは仏教徒で宗派は浄土宗でした。だからというわけではありませんが、お葬式にはお坊さんが必要だと考えています。

そこで、知り合いのお坊さんに依頼することにしました。
このお坊さんは、この街で長らく小学校教諭を務めていた私の教え子です。今でも年賀状のやり取りをしている仲で、お母様とも親交があります。
していただいた葬儀の説法には、若くして(と言っても還暦は過ぎておりますが…)夫を失ってしまった私への思いやり溢れる言葉の数々を感じ、とてもありがたく感じました。
参列していただいた方からも、「あれは先生への励ましのメッセージでもあったね」と言われました。立派な僧侶になった教え子を誇りに思いますし、今でも感謝しています。 葬儀 お布施

お布施の金額は?

ただ、お布施としていったいいくら包んだらいいものかは悩みました。
幸い、近所にそのお寺の檀家さんがいらっしゃいましたので確認したところ、だいたい20万円〜30万円とのこと。私は教え子だったので、特別な感謝の気持ちも込めて35万円を包むことにしました。

また、その後に戒名料として別途20万円をお支払いしました。その際に聞いたのですが、戒名は料金によってランクがあるとのこと。高く払えば払うほど、良い名前がもらえるとのことです。
「お金ですべての良し悪しが決まるのか・・」となんだか複雑な気持ちになってしまったのを覚えています。 

葬儀を終えて

思えば、そんなに重く受け止めていなかった糖尿病の検査入院で末期がん宣告、それから約2ヶ月で他界と、想像していなかったスピードで夫を喪ってしまいました。
夫の存在の大切さはもちろんのこと、命の重みや家族・親族・知人の優しさが身に染みてわかりました。
私はまだまだ健康体ですが、いつなにがあるかわかりません。娘たちに突然の迷惑をかけないようにと、エンディングノートを書いておこうと決めました。近所の自治体が年に数回エンディングノートの書き方講座をしていますので、今度行ってみようと思っています。

※個人のプライバシー保護の為、人物名や施設の場所等、具体的事情は事実と異なる内容となっています。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。