認知症の姑[3] 老衰~葬儀~その後

2015/12/02

渡辺敦美(秋田県、50代女性)
老人ホームで老衰した認知症の姑、葬儀は「家族葬」

認知症ながら老人ホームで穏やかに逝く

姑は重度の認知症を患っていたものの、他の身体的な病気などに悩まされることはありませんでしたが、老人ホームに入居して4年ほどで他界しました。老衰でした。
最期は家族全員の顔も忘れてしまっていましたが、もともとは女手一つで働きながら義姉と夫の2人の子供を育て上げた人です。本人も認知症を患ったことは、悔しかったかもしれません。しかし、その他の病気に犯されることもなく、特に激しく苦しむこともなく、眠るように人生を終えることができたのは良かったと思っています。 

選んだ葬儀は「家族葬」

もともと姑は社交的な性格ではありません、認知症も相まって、家族以外と交流することは皆無になっていました。そのため、ご葬儀は「家族葬」にすることにしました。
参列したのは、義姉夫妻と子供1人、私達夫婦と子供2人の合計7人です。依頼したのは、近所で家族葬をうたい文句にした広告をよく見かける葬儀社にしました。以前、そちらを利用したことのある知人から「事前に料金が明確に提示されて良かった」と聞いていたので、費用面で心配のあった私達もここに依頼することにしました。
良心的な葬儀社には悪いのですが、“葬儀社=ぼったくり”のイメージが多少なりともあって心配でしたので、葬儀社選びには「価格設定」が重要だったのです。結果として、余計な心配をすることもなく安心してお任せすることができたと思っています。

静かにお別れをすることができた葬儀

この葬儀社はスタッフさんの対応が丁寧かつ親切で、なにより良心的な価格が事前に分かりやすく提示される点が良かったと思っています。
小さなお葬式でしたが、わびしい雰囲気では決してありませんでした。なにより家族だけで静かにお別れをすることができて、良かったと思っています。認知症 葬儀

葬儀の後…夫と義姉から感謝の言葉が

葬儀の後、夫と義姉から「いままで母の面倒を見てくれてありがとう」という言葉をもらいました。いま振り返っても姑の介護生活は非常に苦しく、悲しい・悔しい想いをたくさんした日々でした。しかし、2人からの感謝の言葉に、これまでの努力が報われた気がしたのを覚えています。「有り難みが分かるならば、最初から協力してほしかった」とも思いますが・・いまとなっては良しとしましょう。
一生懸命に姑を介護したからこそ、いま私は親戚の間でも信頼される存在になっているのだと思います。

※個人のプライバシー保護の為、人物名や施設の場所等、具体的事情は事実と異なる内容となっています。

この記事を書いたライター

まつい
まつい

これまで全国各地の石材店や納骨堂の取材をしてきました。
最近は「終活」という言葉をよく耳にするようになったものの、なにから始めればいいかよく分からない人も多いはず。そんな方々のお役に立てるように、終活にまつわる情報をお伝えしていきます。
終活を通じて、自分のこれまでの人生を見つめ直し、そしてこれからの人生に備えていきましょう。きっと自分にとっても家族にとっても、充実した幸せな暮らしにつながるはずです。