故人の死後に愛人が発覚。遺産はどうなる?

2015/12/11

大事な身内が亡くなって、悲しみも尽きないまま、次々としなければならない手続きは出てきます。それらは悲しんでいる遺族を待っていてはくれませんので、どんなに大変でも一つ一つ片づけなければいけません。

その中の一つが遺産相続です。これは遺族が争う原因となることがすごく多いです。相続者が遺言書等できちんと決まっていればまだいいですが、それがない場合は、揉めることが多いです。

その中でも、今回は遺産相続で、もし愛人を名乗る人物が現れたとき、遺産はどうすべきか、という論点に絞ってご紹介していきます。

 

そもそも「愛人」の定義とは

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そもそも、愛人とは夫婦の籍を入れておらず、愛し合っていても戸籍上は赤の他人である関係のことです。しかもどちらか、もしくは両方が結婚していて、妻または夫以外に関係を持っている場合の恋人のことを言います。内縁の妻や夫というものともまたひと味違うものになるのです。

そして、故人が亡くなった際、その愛人が遺産相続を請求した場合、それがまかり通るケースもあります。普通は、赤の他人に遺産を継ぐことはできませんが、それを可能にするのが遺言状です。

 

遺言状の法的拘束力

きちんと本人が書いたとされる遺言状の中で書かれたことは、強く力を持ちます。故人が書いた遺言状に、遺産を愛人に託すと書いてあれば、もう遺産は愛人のものになってしまうのです。もちろん、法的な相続人が他にいれば、遺産の一部を取り返すこともできますが、すべてを取り戻すことはできないでしょう。また、遺言状の内容によれば、愛人の方が慰謝料を請求されることもありますし、有利な立場に立てるとは限らないです。

しかし、遺言状に記載もなく、愛人が遺産を手にすることは法的には出来ません。戸籍上では他人なので、家族や他の相続人に分割されることになるでしょう。

しかし、愛人ではなく、愛人と個人の間にできた子供なら、相続権はあります。ただし、故人がその子供を認可していれば、です。その場合、親子関係ができるので、子供として相続することができます。

また、愛人関係でも、どちらも離婚していて、相手がいない場合は、内縁の妻、または夫として関係を持つこともできます。しかし、その場合でも、相続権がないのには変わりはありません。

いかがでしたか?如何にその故人に尽くそうとも、遺産相続権は家族や妻、夫にあります。したがって、遺産を相続するのは、難しいことといえます。詳しいことは、弁護士に相談してもいいかもしれません。

この記事を書いたライター

橋詰 康子
橋詰 康子

私が身近に人の最期を感じたのは、病気で逝去した祖母からでした。それ以来、最期に立ち会う時はいつでも「自分がその人のために何かできたのか」と感じずにはいられません。
終活という重いながらも清いテーマを、少しでも人にわかりやすく伝えることができたなら。そう思って執筆させていただいております。まだまだ若輩者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。