海外の大富豪たちが遺した仰天の遺言書

2016/01/05

海外のお金持ちの中には、庶民が想像もつかないような驚きの遺言を遺す人がいる。

 

10億円を相続したのは猫!?

 2011年、94歳で亡くなったイタリア大富豪の未亡人の遺言の内容が話題になった。

それは彼女の飼い猫が、“実質的”に世話係付きの大きな邸宅と日本円で約10億円の莫大な遺産を相続するという内容のものだ。

“実質的”というのには理由がある。この女性には親戚がいなかったため、可愛がっていた猫のトンマジーノを相続人(猫?)にするよう弁護士に遺言の作成を依頼した。しかし、イタリアの法律ではペットへの相続ができず、断念した経緯があるからだ。

代わりに相続したのは、猫好きの縁で知り合った看護師の女性。看護師は、その後1年ほど未亡人の世話をして、最期も看取った。

未亡人は、「相続人は、自分が死んだあとも愛猫の世話をしてくれる人に」と考えており、この女性を選んだのだった。実際に以前から2人はトンマジーノの世話について話し合っていたが、彼女は自分が相続人だということを全く知らされていなかったそうだ。

彼女は「この遺産は私のものではなく、トンマジーノのもの」と話しているという。この誠実さこそが、“愛猫の世話をしてくれる相続人”として選ばれた理由なのだろう。

 

夫の遺言で余生を船上で過ごすことに… 

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アメリカのリー・ワッチステッターさん(86歳)の夫のメイソンさんは7年前にがんで他界。

元銀行マンだった夫の遺言は、「人生は航海だから、君にはいつまでもクルージングを続けてほしい」というものだった。

その遺言を実行するために、彼女はフロリダにあった豪邸と土地を売り払い、荷物もできるだけ捨て、余生を船の上で暮らす決意をしたという。現在はクリスタル・セレニティ号という豪華客船で暮らしている彼女だが、その費用はなんと1年間で約2000万円にものぼる。

リーさんは夫の生前、90回近いクルージングの旅を一緒に楽しんでいたため、船の上の生活は慣れたもの。クルージングの醍醐味は、豪華な食事、エンターテインメント、パーティーなど、なんとも羨ましい限りだが、彼女自身も「今はストレスも全くなくて、おとぎ話のよう」と毎日を楽しんでいる様子だ。

ただ、よいことばかりとも限らない。まず部屋の広さが限られているため、あまり買物ができない。また船の上に毎日いると運動不足になり、10kg以上も体重が増えてしまったのだ。

幸いなことに船上でもネット環境は整っており、離れて暮らしている息子や孫との連絡も不自由は感じていないという。これからもリーさんは、ご主人の思い出とともに、ずっとこの豪華な生活を楽しむそうである。

 それにしてもお金持ちの突拍子もない考えには驚くばかり。“資産家の遺言”と聞くと、遺産を巡る骨肉の争いなど、どろどろしたシチュエーションが思い浮かぶが、この2つの例に共通するのは、遺産の相続人が幸せな生活を送っているということ。

生きている時だけではなく、自分が旅立った後も誰かを幸福にすることは、人間にとって究極の望みではないだろうか。

この記事を書いたライター

K Yoshi
K Yoshi

親が高齢になり、自分が介護者になる可能性が出てきてはじめて、ライフエンディングを意識するようになりました。
自分らしく人生を締め括るために、また大切な家族に幸せな最後を迎えてもらうためには、十分な準備が不可欠です。「終活」には前向きな意味が込められていますが、それに関連したさまざまな情報をお伝えすることで、より良い人生のエンディングを実現するお手伝いをしたいと思っています。