これが後期高齢者の肉体美だ!高齢ボディビルダーたちの筋肉を見よッッッ!

2016/02/01

まずは何も言わずこの写真を見てほしい。

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これは2015年に行われたJBBF男子日本マスターズ大会 75歳以上級の様子を写したものである。

そう、75歳以上級である。

この人も

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この人も

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この人も

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みーーーんな75歳以上、つまり後期高齢者の方々だ。

あなたは「後期高齢者」という単語に、どんなイメージを抱くだろうか。

せいぜいが

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こんな感じの老夫婦、悪くすれば

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こんな感じの、足腰が弱り始めたような方を想像するのではないだろうか。

確かにそれは、一面の真理をついた想像ではある。

お年を召されれば、普通は筋肉が薄くなり骨も弱くなる。
病気がちになってしまう方も珍しくない。

しかし、JBBFマスターズ 男子75歳以上級参加者のみなさんは違う。
はきちれんばかりの筋肉と肉体美を、天下に向かって開陳している。

高齢者にも、いろいろいるのである。

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普通の高齢者と、彼ら高齢ボディビルダーとの違いは一体どこにあるのだろう。

才能だろうか、それとも何か特別な秘密があるのだろうか。

我々普通の人間が彼らのような肉体を得るにはどうすればよいのだろう。

本稿では、彼らの肉体の秘密と「高齢者にとってのボディビル」に迫った。

 

骨も筋肉も死ぬまで成長する

まずはじめに知っておいてもらいたいことは、骨も筋肉も死ぬまで成長し続けるということである。

筋肉トレーニングは若者だけの特権ではない。
シニアでも高齢者でも、トレーニングを積んでいけば必ず肉体は成長する。

実際、大会に出場するようなスーパービルダーたちでも、お年を召してからトレーニングを始めたという方は決して少なくない。

特に有名な実例としては、以下のようなストーリーがある。

アメリカに、エルネスティン・シェパードさんという 有名な女性ボディビルダーがいる。ギネスブックに「世界最高齢の女性ボディービルダー」として認定された方だ。

この女性、トレーニングを始めたのが、なんと56歳になってからなのだ。

それまではデスクワーク中心の生活で、体形もどちらかというとぽっちゃりした方、ボディビルとはまったく縁のない人生だった。

しかも肉親の死や自身の病気などもあり、本格的なトレーニングを始めたのは60代も半ばになってから。

そんな彼女でさえ、素晴らしい肉体美と世界最高齢ビルダーとしての栄冠を獲得したのである。

(エルネスティンさんの生涯を題材にしたyoutubeビデオ)

彼女はインタビューを受けた際、こう答えている。

「年齢なんて関係ない。そんなの単なる数字よ」と。

 

成長するために大切なのは正しいトレーニング

「高齢者でも肉体は成長するのはわかった、よし、今日からダンベルを限界まで上げるぞ!!!」

早まってはいけない。

確かに筋肉トレーニングは、人生のどの時期から初めても効果的だ。

しかし、長年まったく運動していなかったのに、いきなり高負荷のトレーニングを始めるのは怪我や事故の原因となり極めて危険である。

もしシニアになって初めて筋肉トレーニングを始めるのなら、最低でも初めの1回はプロのトレーナーや経験者に「正しいトレーニングの方法」を教わるのが良いだろう。

おすすめは、シニア専門のコースを設置しているトレーニングジムだ。

昨今、多くのトレーニングジムがシニア世代のニーズに応えようと「シニア専門」のトレーニングスタジオを開設したり、シニア向けのプログラムを開発したりしている。そういった施設なら、体力の衰えや持病などにも注意を払いつつ、適切なトレーニング方法を教わることが可能だ。

「ゴールドジム」のような名門ボディビルディングスタジオでも、最近ではシニア向けのプログラムが数多く開設されている。今は昔に比べて、シニアにとってボディビルを始めやすい環境が整えられていると言えるだろう。

 

ボディビルは健康に良い!

最後に、ボディビルの健康効果についてお話ししよう。

残念ながら、日本ではボディビルに「不健康」なイメージがある。
恐らくステロイドなどの薬物ドーピングのダーティなイメージが影響してしまったのだろう。

しかし!これはあくまで薬物の力に頼る不自然なトレーニングの話。

通常の食事とトレーニングで行う正しいボディビルは、シニアの健康維持に絶大な効果をもたらしてくれる。
正しいボディビルがどんな健康効果をもたらしてくれるのか、ひとつひとつの効果を紹介していこう。

■その1: 筋肉量が増える

筋肉トレーニングを行えば、当然筋肉量が増える。
筋肉量が増えるということは、日常生活のあらゆる動作を楽に行えるということだ。

家事や力仕事は言うに及ばず、寝返りなどの無意識の動作、排便時の「ふんばり力」など、日常・非日常のありとあらゆる動作を楽に、安全に、より力強く行うことができる。

また足腰の筋肉がしっかりしていると自然に活動的になるという点にも注目すべきだろう。活動的になることで自然と人と接する機会が増え、友人・仲間を増やし結果として脳の衰えをも予防することができる。

■その2:骨密度が上がる

骨密度の低下にともなう骨粗しょう症なども、ボディビルは防止することができる。
適度な運動で骨に負荷をかけることで、骨に弱いマイナスの電気が発生してカルシウムを呼び寄せ、骨にカルシウムが沈着する。つまり筋肉トレーニングが骨密度を高めるのである。さらに運動で血流が活発になるため、骨芽細胞の働きも活発になり、新しい骨も作られやすくなる。

「ちょっとの転倒で骨折」というシニアにありがちな事態を、ボディビルで予防できるのである。

■その3:血液の流れがよくなる

ボディビルで断続的に筋肉に負荷をかけることで筋肉内の血流が活発化し、その結果、血管系機能にも良い影響を与えることが近年の研究から判明しています。
これは動脈硬化や高血糖症、糖尿病などの発症リスクを下げ、心臓・循環器の状態をより良く保ちます。

■その4:ストレス解消になる

運動のもたらすストレス解消効果は極めて大きい。
筋肉を駆動させ全身に血をめぐらし汗を思いっきりかくことで、頭がすっとするような強い爽快感を味わうことができる。

これらの運動によるストレス発散効果は医学的にも認められており、うつ病、パニック障害などの予防・治療に大きな影響を与えることが知られている。

ボディビルは「老人性うつ」などの精神疾患に対する最高の予防になるだろう。

■その5:アルツハイマー等、認知症の予防になる

定期的な運動は、アルツハイマーの予防に極めて効果的だと言われている。
週2回以上の適度な運動を行うことが、認知症リスクが50%も低下するという報告もある。

これは前述したように、ボディビルによるストレス解消効果や、血流の活発化、精神活動の活発化などの効果が合わさって生じるものだろう。

実際、JBBFマスターズに出場するシニアビルダー諸氏は肉体だけでなく頭脳も明晰な方が多く、痴呆の訪れなど予感もさせないほどだ。

 

いかがだっただろうか。

「ボディビル」に情熱を燃やすシニア世代がこうも沢山いること。

若者に負けない素晴らしい肉体美を75歳を超えてまで見事に維持していること。

そしてボディビルというスポーツが、実は老若男女誰にでも始められ、しかも素晴らしい健康効果をもたらしてくれるスポーツであること。

これらをお伝えできたら著者としては幸いである。

もし少しでも興味がわいたのなら、まずはジム探しから始めてみてはいかがだろう。

あなたが何歳でも、きっと素晴らしいものを得るきっかけになるだろう。

この記事を書いたライター

小山 晃弘
小山 晃弘

ブロガー、フリーライター。
セラヴィ」「リクナビNEXTジャーナル」「ASREAD」など、さまざまな商業Webメディアで活動中。
ライブドアブログ OF THE YEAR 2015受賞

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