合同墓を母子で検討してみた結果

2016/02/10

ある日、わが家の墓を管理している寺院から、新しく「合同墓」を建てるという案内が届きました。個別の墓所を持っている人が期限までに合同墓に改葬すると特典がある、とのことでしたので、母とパンフレットを検討してみました。

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墓地を更地にする費用が無料に

墓所というのはその土地を購入したものではなく、単に使用権(永代使用権)を得ているだけなんですね。ですので、使用を止めるときには、更地にしなければなりません。うちの場合、更地にするには30万円ほど費用がかかりますが、期限内に合同墓に申し込めば無料になるのだそうです。

 

永代供養と維持管理

合同墓にするメリットはなんといっても墓守りの心配がない、ということです。うちの場合、私の代以降、継承する人がいないので、いずれなんとかしないといけません。

 こちらの合同墓は「永代供養料」を納めれば、寺院墓地ですので、自分たちの宗派のお坊様がしっかりと法要を営んでくれます。お墓は掃除や草むしりをしないとすぐ荒れますが、お寺の方で維持・管理をしてくれるのでその心配もありません。

 

合同墓にする際のためらい

知り合いの墓石屋さんと話をしたときに、「合同墓ってどんな感じなんですかね」と聞いたことがあります。「お骨の納め方に対してどう考えるかによって違うのでは」と、納め方を教えてもらいました。合祀といって骨壺から出し一か所にまとめ土に帰す、という方法がよく取られるそうです。「一か所にまとめて」という点で二の足を踏む方が多いようですね、とのこと。母にそのことを話すと「戦争を経験した人たちはためらうんじゃないかねえ」と心情をおもんばかっていました。

 一方、わが家の墓がある寺院墓地の場合は「合葬」という形をとり、お骨を布袋に入れて納骨室に安置し、遺骨の一部をお寺の本堂に安置し毎日供養してくれるそうです。この方法だと殺伐としたイメージはなく、むしろ法事などで付き合いのあるお寺ですので安心感があります。墓を継承する人がいずれいなくなるわが家にとって非常に合理的で有り難いシステムだと思いました。

 私は前のめりになりかけたのですが、母からすると「せっかく高いお金を出してお墓を建てたのだから、せめて自分たちは自分たちのお墓に入りたい」とのこと。死んだ後のことは知らないけれども、結局、お墓は生きている人が生きている間に持つイメージの問題だから、と。「あなたの代になったら好きにしていいから」ということですので、更地無料の特典には目をつぶり、お墓の継承問題は一旦保留となったのでした。

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。