サクセスフル・エイジングのすすめ

2016/02/19

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最近メディアでもよく耳にする言葉として、「サクセスフル・エイジング」というものがあります。

直訳としては「幸福な老い」などと訳されている場合が多いですが、これは「サクセス」がもつ「成功」という意味が必ずしもあてはまるわけではないように思います。

主観ですが、人生の成功とすると、事業に成功して豊かな生活を送るなどといった意味になりがちだからです。

成功という言葉を使うなら、そうではなく、年を取るにつれ、自分の中で段階的に「成功」していくことを意味するように思います。

「サクセスフル・エイジング」とは、いつまでも若くいることではありません。

反対に、順当に老いていくことで、天寿を全うすることを指します。

したがって、老化現象に適切に順応し、それとうまく付き合っていくことで、豊かな生活を送ることで実現するといっても良いと思います。

 サクセスフル・エイジングを実現するために必要なものとして、健康であること、経済的に安定していること、家族がいることを挙げることがあります。

これらが満たされていることで、豊かな老後生活を送れる、と実際に思っている方も多いかと思います。

 しかし、これらが満たされていれば、必ずしも幸せに老後を過ごせるのか、といわれると、首をかしげてしまう方も多いのではないでしょうか。

一説では、これらが満たされていると、幸せになれるのではなく、不幸になることを防げるだけ、という意見もあります。

 現代の社会が安定していることから、これらの条件が霞んできてしまっていることもまた事実です、決して悲観的にいっているのではなく、喜ばしいことでもあるのですが、長寿が可能になり、生活も保障されていることが多い現状況で、幸せな老いというものの実現の線引きが難しくなってきています。

 そうはいっても健康であって、経済的に安定していて、家族がいれば、それだけで幸せを感じる方も多いかと思います。これはサクセスフル・エイジングの大事なラインであることは間違いないでしょう。 

一方で、どれか一つでも欠けていればサクセスフル・エイジングは実現しないのか、といえばそうではありません。

老いてから、幸せを感じる瞬間は人それぞれ、人の数だけあります。その瞬間を宝物のように大事に持っていれば、豊かな老後生活を送れることでしょう。

 平均寿命が延び、物があふれ、便利な世界になっている今だからこそ、サクセスフル・エイジングが叫ばれる時代になりました。大事なのは、自分の小さな幸せを大事にして、老いを受け止めることだと思います。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いたライター

橋詰 康子
橋詰 康子

私が身近に人の最期を感じたのは、病気で逝去した祖母からでした。それ以来、最期に立ち会う時はいつでも「自分がその人のために何かできたのか」と感じずにはいられません。
終活という重いながらも清いテーマを、少しでも人にわかりやすく伝えることができたなら。そう思って執筆させていただいております。まだまだ若輩者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。