異性との同居。どこからが内縁なの?

2016/02/23

内縁の夫、内縁の妻という言葉を見聞きすることがありますが、内縁にはどのような定義があるのでしょうか?

内縁の夫や妻は、それぞれの財産を相続することができるのでしょうか?

テレビドラマなどでは、実父が亡くなったときに、内縁の妻が相続権を強く主張して泥沼劇が始まってしまった、などという想定でストーリーが展開されて行くものを多く見受けます。

ですが、これはなにもテレビドラマの中だけの話ではなく、内縁関係がらみで、実際にこのような泥沼劇となってしまうことも少なくはありません。

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内縁の定義とは?

内縁とは、書面上の届け出のある事実婚とは異なり、戸籍を別として事実上の夫婦生活を営んでいる男女の状態を指します。

ところが、それだけで内縁関係を立証させることは難しく、家計の一体性の有無(家計をともにしていたか否か)、双方の親族へのあいさつや法事の出席の有無、住民票に記載されている現住所の同一性(ともに同じ住所で生活をしているか否か)、同居の期間なども、内縁関係が成立するかどうかということの判断基準となります。

ここで混同してはいけないのが、週末だけ、あるいは週に数日間だけ夫婦と同様の生活を送っているという場合です。この場合では、住居をともにしておらず、どちらかが一方の自宅へ通っていることになりますので、内縁関係にはなりません。

また、この場合では同じお財布からすべての生活費が捻出されているとは考えにくいため、いわゆる男女交際の域を超えることはないでしょう。

 

内縁関係と相続権について

結論からお話しますと、内縁関係にあったどちらかが死去した場合に、その相手には相続権が発生しません。

ですが、死去された方に相続人がいなかった場合には、たとえ内縁家系であったとしても、特別縁故者として財産分与を受けることができる場合もあり、これを遺贈と呼びます。

つまり、内縁関係では相続権は発生しないけれども、遺贈という形で財産分与を受けることができる可能性があるということです。

では、死去された方に相続人がいて、内縁関係にある方に財産を譲り渡すという遺言書が存在していた場合ではどうなるのでしょうか?

この場合では、相続人がこれを拒否した場合には遺贈を受けることができなくなる可能性もあり、裁判にもつれ込む可能性が非常に高くなるでしょう。

ここで大切なことは、内縁関係の成立が何処まで認められるか? という点にあり、内縁の定義でご説明した条件をクリアーしていない場合には内縁関係の成立が認められず、遺贈を受けることができなくなることもあります。

また、ともに生存しており、内縁関係が成立している相手から正当な理由なく内縁関係を解消された場合には、相手に対して慰謝料を請求することができます。

 

異性との同居は慎重に

内縁関係を軽く考えていた方にとっては、上記で述べた事柄は少々衝撃が走る内容だったのではないでしょうか?

あなたが現在異性と同居しており、その方と内縁関係にあるのであれば、あなたの亡きあとの人々の紛争を避けるためにも、あなたと内縁関係の方、そしてあなたの親族を交えて財産分与などについてきちんと話し合っておくことをお勧めします。

その際には、弁護士や行政書士などを交えて、話しあった内容の結果をきちんと書面に残しておくとよいでしょう。

この記事を書いたライター

山田 美羽
山田 美羽

命には限りがありますが、最終章を迎えるまでには案外多くの時間が残されているものです。ただなんとなく過ごして最終章を迎えるのか、限りある時間を自分なりにコーディネートして楽しく過ごすのか。終活は2文字で構成されていますが、それが持つ意味はとても深いのではないかと思います。

セラヴィで執筆させて頂くに当たっては、皆様方のこれからの人生がより楽しく塗り替えられることを願い、有益な情報を発信し続けて行こうと考えております。