「え?老人ホームに入ったら全部世話をしてくれるじゃないの?!」
そう思っておられる方もいるようですが、実際は老人ホームによります。
介護付き有料老人ホームなら食事・入浴・排泄の介助、掃除、洗濯…と言った日常のお世話はサービスに含まれます。しかし、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などは介護代が別料金で、「自分で入浴するのは無料ですが、介助入浴は有料…」という場合もあるので注意が必要です。
中には施設内に洗濯機が置いてあって、自由に洗濯出来るようになっている施設も。すなわち「自分でするのが基本」という施設もあるのです。
ですから、手厚い介護のある高級系の介護付き有料老人ホーム以外は、「入居者が元気で身の回りのことがほとんど出来る」場合を除いて、家族の協力も必要になってきます。
家族にはこんな仕事が
1、洗濯
住宅型有料老人ホームや高齢者向け住宅は毎日洗濯してもらえる訳ではないですから、タオル等は家族が洗濯することも多いのが現状です。
2、お話の相手
住宅型有料老人ホームや高齢者向け住宅はデイサービス代が別料金なので、申し込まなければ自室でゆっくりできる反面、自分で時間を使うのが苦手な方は一日何もせず過ごす可能性があります。
デイサービスは介護保険適用内ですが、適用される範囲はその方の介護度により、元気な方は「週に2回以上は実費…」といったことに。「デイサービスは毎日頼めない…でもおばあちゃんがずっと一人なのは可哀想」という理由で、こまめに面会に行っている方もおられるようです。
3、イベントに参加
大抵の老人ホームやデイサービスには外出イベントがあります。外出イベントは桜や梅などのお花見が多く、その時「ご家族でお時間のある方は、一緒に来て下さい。」とお願いされることも。
「え?ボランティアってこと?おじいちゃんおばあちゃん達の世話とか出来るかな?」と尻込みする必要はありません。基本的に入居している自分の家族の面倒を見るだけです。
老人ホームは大抵人手不足。自分の家族の付き添いに来ただけでも喜ばれます。
その他にも、新しい衣服や下着を買っていったり、毎月の介護計画書の説明を聞いたり…と家族の仕事は意外にも多数。少々大変ですが、任せっきりよりもずっと気分は良いものです。何より、入居している方への一番の恩返しだと思います。
遠方の施設は仕方がありませんが、近場の場合はお世話に参加してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたライター

終活についてお話すると「生前準備なんて!」と言う方もおられますが、いざという時に「部屋には見られなくない私物が沢山。自分の葬儀やお墓がどうなるか分からない…」という状態では安心して最期を迎えられません。
私達は「いつ死ぬか」を選べません。ほとんどの人が死に際も選べません。でも「老後をどのように生きるか?」は選べるのです。
記事を通して「後悔しないライフエンディング」の為に、お力になれたら幸いです。
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