姑のわがままがつのる一方・・・もう、がまんできない

2016/04/13

e0914407a0692165535aa08922a7cf89_s

「夫の母親だから、世話をするのが当り前」と、一生懸命つくしてきたけれど、姑は感謝するどころか、わがままの言い放題。

夫も母親には頭が上がらない。

「もう、がまんできない!」と、叫んだものの・・・どうすればいい?

 

世話されるのが当り前?

高齢者には、2つのタイプがあるようです。

1つは、「絶対、人には迷惑をかけたくない」とがんばるタイプ。

このタイプは「役に立つのが嬉しい」「自分の役割を果たしたい」という思いが強く、「ありがとう」「助かります」と言われることを喜びます。

「お母さんの作る巻寿司はおいしいね」と、ほめられて、具合が悪くて寝ていたのに、節分の日に恵方巻を山のように作った老婦人がいました。

「お父さんは、何でもよく知っていますね」と、感心されて、入院中のベッドの上で、孫娘の卒論を手伝った老紳士がいました。

こうした人達は、介護を必要とする状態になると、精神的に大きく落ち込んでしまうことがあります。「介護など必要ない」と、言い張るかもしれません。 

この「役に立ちたい」型の介護は、かなり気を遣います。

介護相手に「自分は迷惑ばかりかける、不必要な人間だ」と、思わせないようにしながら、「これだけできれば、立派なものだ」「家族には必要な存在なのだ」という気力を取り戻すようにするのです。簡単なことではありません。

もう1つのタイプは、「年老いたら、娘や息子、嫁に世話してもらうのが当り前」と思い込んでいます。

「年老いたら」といっても、このタイプは、50代半ばから「老人気分」になってしまうことがあります。「人から何かしてもらう」ことが好きなのです。何かしてもらっても、特別「ありがたい」とは思いません。当然なのです。

昔の「お嬢様型」の老婦人や「亭主関白型」の老人に、よく見られます。

ある御婦人は、息子さんが結婚したとたん、お嫁さんに「あれこれしてもらう」ことが当然になりました。二世帯住宅で、台所も別でしたが、お姑さんは食事の仕度はお嫁さんに頼りっぱなし。それで、味付けや献立に文句をつけますから、お嫁さんは、頭にきてしまいます。

こうした「世話してもらって当然」タイプが、要介護となると、家族は大変です。

介護認定を受ける前から、「あれもできない」「これもできない」と言い張りますから、家族は、本当に介護が必要かどうか、迷ってしまいます。

「役に立ちたい」タイプは、逆に「それもできます」「頭はしっかりしています」などと言い張り、なかなか介護認定が受けられないで、困ることがあります。

 

上から目線で、あれこれ指図

「世話してもらって当然」型の姑は、身体に少しでも不具合が生じれば、大いばりで介護や介助を要求します。

それも上から目線で、あれこれ指図しますから、世話する介護者、息子さんとお嫁さんは、振り廻されます。

経済的に余裕があれば、介護付き有料老人ホームに預けることもできます。しかし、このタイプの姑さんはわがままで、協調性があまりありません。

「人間は年をとると丸くなる」というのは、噓です。年をとると、むしろ性格が際立ってくるように思います。理屈っぽい人は、些細なことで議論をふっかけ、泣き虫の人は、つまらないことで泣きわめきます。

若い頃から協調性のない人が、年老いて協調性が出ることはありません。ますます協調性がなくなり、我を通そうとします。

老人ホームでトラブルを起こし、自分から飛び出してしまうのです。

自宅でヘルパーさん代わりの家政婦さんを雇うこともできますが、家政婦さんにしてもらうだけでは、満足しません。息子さんやお嫁さんの手をわずらわさないと、気が済まないのです。

一般的な家庭では、家政婦さんを雇う余裕はありませんから、介護保険を利用して、ホームヘルパーさんに来てもらうことになります。

ホームヘルパーさんに、あれこれ面倒を見てもらって喜ぶのなら、お嫁さんは少し楽ができます。

ところが、「上から目線で指図する」お姑さんの中には、「家の中に他人を入れる」ことを嫌がる人もいます。

「これぐらいの世話は、お嫁さん1人で十分できる」と、勝手に決めつけて、訪問介護士さんやホームヘルパーさんを拒否するのです。訪問入浴サービスなど、もってのほかです。

仕事で疲れきった息子さんと、介護でへとへとになっているお嫁さんに手伝わせて、入浴するのです。

訪問介護やホームヘルパーさんを受け入れたとしても、来る前に、「誰に見られても恥かしくないように」、お嫁さんは大掃除を命じられます。

お姑さんの病状が悪化して、病院や介護療養型老人保健施設に預けるようになっても、気はぬけません。

お姑さんが、いつ電話してくるか、わからないのです。

「あれを持って来て」「これを買って来て」ならまだしも、「ナースコールができないから、すぐに来て」と電話されても、お嫁さんはうろたえるばかりです。

特養老人ホームに預けても、同じことです。

介護員さんやホームの仲間とトラブルを起こし、事ある毎に電話でお嫁さんを呼びつけます。

「お姑さんから、いつ電話がかかってくるか」と、気になり、ノイローゼ状態になったお嫁さんもいます。

 

できないことは、NOと言いましょう

「世話してもらって当り前」「上から目線で指図する」タイプのお姑さんは、わがままの限度を知りません。むしろエスカレートしていきます。

介護するお嫁さんは、まず「嫁だから仕方がない」と思わないでください。

お嫁さんだからといって、自分の心身の健康や人生の楽しみを犠牲にする必要はないのです。

次に、お姑さんが、「本当に必要とする介護は何か」見極めてください。

アルツハイマー型認知症は、世話を焼きすぎてもよくありません。自分でできることはしてもらう方が、認知症改善になるのです。

他の病気でも同じです。人に世話してもらって怠けていると、身体機能も精神力も低下するばかりです。

必要とする介護や介助はしても、甘やかさない方がいいのです。

介護サービスをできる限り活用してください。

「私独りでは介護しきれない」と、はっきり伝えてください。

デイケアサービスやショートステイを利用する時は、お姑さんの電話を気にしないでください。電話を受けて、「今は行けない。予定の時間に迎えに行く」と、応じてください。

介護施設に預けることができたら、介護のプロに任せてください。

頻繁に訪問して、お姑さんを元気づけて励ましてください。でも、電話がかかってきても、本当の緊急事態でなければ、気にしないようにしましょう。

夫婦でよく話し合ってください。

「夫は姑さんの言いなり」というのは、「仕事で忙しいのに、母親とよけいなトラブルを起こしたくない」というだけかもしれません。夫も、息子として、母親のわがままにウンザリして、疲れきっているのでしょう。

夫婦で協力して、お姑さんのわがままにNOと言ってください。

お姑さんのわがままを通すことは、思いやりではありません。むしろ、お姑さんの病状を悪化させているかもしれません。

この記事を書いたライター

潮美 瑶
潮美 瑶

人生とは「死に至る病」と申します。
生まれ落ちた時からゴールがわかっています。50歳を過ぎる頃から、ゴールが身近に感じられるようになります。
許されるものならば、できるだけ平穏にゴールを迎えたいと思っております。穏やかに、安らかに、悔いもなく、人生の幕を下ろせたら、どんなに幸せなことでしょう。見送る遺族の悲しみも、多少薄らぐことと思います。
終活情報を伝えることで、少しでも平穏にゴールを迎える役に立つならば、私自身にも大きな意味があります。