火葬場が足りない

2016/04/18

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昨年、知人の御父上が亡くなりました。知らせてくれた人にお通夜の日取りを聞くと、実はまだ決まっていない、おそらく1週間は先になりそうだ、と。何か宗教や習慣の違いがあってその日取りになっているのかと思えば、驚いたことに、知人は東京都下23区外に住んでいるのですが、火葬場が不足しており順番待ちをしている、とのことでした。

 

ご遺体をどのように安置するか

火葬の日程が決まらないと、通夜・葬式の段取りがつきません。気になるのはその間、ご遺体をどうするのかということです。知人宅では自宅に安置する、とのこと。家族の側に少しでも長くいられること良いことだと思いますが、どのようにご遺体の状態を維持できるのかとても気になりました。

落ち着いた頃、知人に当時の話を聞きました。いわく、火葬場を併設する公営斎場を利用したので安置する「霊安室」があり、そこに安置することもできた。お通夜までの間、面会することも可能で、公営なので経済的な負担も小さかったのだが、やはり一週間もよそに預けるのがしのびなく、家には和室が一部屋空いていたので自宅で安置することにしたそうです。

葬儀社の人が毎日、ドライアイスを取替えにきてくれて、様子をみてくれるのだけれど、だんだん父の体が固くなってきて、これでよいのかと本当に心配だった。はじめは、お線香をたやさないようにするので、家族が交代でみていたが、とても一週間は無理だった。弔問のお客も度々来るので気が休まらず、正直、無事にお通夜を迎えてほっとした、とのことでした。

その話を山形の友人に話したら、彼の住む地域には青年団があって、泊まり込みでお線香の番をするそうです。大体、ご自宅に安置するのは1~3日で一晩中交代で見守るとのことでした。やはり、家族だけで1週間もの間見守るのはとても大変そうです。

 

自分の地域を調べてみると

私の住む地域ではどうなのか色々調べてみました。私は首都圏のベッドタウンに住んでいますが、火葬場を併設する斎場は自分の市にはなく、近隣の市と共同の公営斎場が1つあるだけです。人口を調べたらなんと合計で100万人を越えています。

人口100万人の地域でたった1か所の火葬場で賄わなければならないというのは大変なことです。ホームページでは、夏冬の混雑する時期は1週間待ち、普段でも3、4日待たなければならない、と書いてありました。やはり、自分の身内がいざとなったら可能な限り葬儀までは自宅に居てもらいたいので、自宅安置を選択すると思いますが、これは相応の覚悟が必要だと思いました。

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。