施設入居の前に行う「二つの整理法」~心から部屋まで~

2016/04/19

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「まだ認知症でも無いけれど、妻に先立たれ、家事もままならないから…」と言う方や、「元気だけれど夜中に調子を崩した時が不安だから…」と言った理由で老人ホームに入居を決めた後、本当に入居するまで色々と悩むことはあると思います。

しかし、心構えで随分と楽になる部分もありますので、是非「事前の準備」をやってみて頂きたいです。

 

老人ホームには前もって見学

老人ホームには見学に行くべきです。色々行ってみると設備やサービスの比較が出来るので、施設の善し悪しが分かります。

最近のサービス付き高齢者向け住宅などは内覧会を開いた際に『当施設ではこんな昼飯が食べられます!』と言って、入居者さん達の昼ご飯と同じ内容のランチが食べられる昼食会をひらく所もあります。

そういう企画を上手に利用すれば施設の料理が味わえるうえに、スタッフさん達の雰囲気などが確認出来ます。「自分に合っているかどうか」が何となく分かりますので、見学はお薦めです。

実際の施設の様子と雰囲気が分かれば随分と不安も減るでしょう。

 

思い出と共に執着を捨てる

施設の見学に回っている間に、少しずつ自宅の不要品を捨てるとよいです。

知人のお友達の話ですが、「癌」と宣告された方がいました。その方は動じず、ゆっくり自分の荷物を整理。そして、いよいよ入院となった日に家族が迎えに行くと部屋にはほとんど荷物が無く、綺麗に片付いていたそうです。それからすぐに亡くなったそうですが、この話を聞いて感動すら覚えました。

みんな「綺麗に死にたい」と思いながら、何の準備もしない人が大半なのです。夢に向かって片付けるのと違い、死に向かって片付けるのは辛いからです。しかし、そこで目を背けず、一つ一つ手放していく勇気が必要だと思います。

捨てたくないのは「執着」があるからです。
どうでも良い物ならすぐ捨てられます。
物を捨てることは「執着を捨てる」ことなのです。

これはシニア世代だけでなく全ての人に当てはまります。人間はいつ死ぬか分かりません。だからこそ大事に生きるべきです。いらない物に囲まれて過ごすのは『大事に生きている』とは余り言えないのではないでしょうか。

お墓のこともそうです。生きている間に話すのは苦しいですが、いつか向き合わなければならないのなら、思い切って先に決めることも大切だと思います。

死に際に後悔しないように。

元気なうちに、心も部屋も整理しておくことをお薦めしたいです。

自分も実行しようと思い、部屋を片付けています。

この記事を書いたライター

宮崎鈴子
宮崎鈴子

終活についてお話すると「生前準備なんて!」と言う方もおられますが、いざという時に「部屋には見られなくない私物が沢山。自分の葬儀やお墓がどうなるか分からない…」という状態では安心して最期を迎えられません。

私達は「いつ死ぬか」を選べません。ほとんどの人が死に際も選べません。でも「老後をどのように生きるか?」は選べるのです。

記事を通して「後悔しないライフエンディング」の為に、お力になれたら幸いです。