介護・・・毎日のイライラをどうやって解消する?

2016/05/10

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毎日、毎日、介護に明け暮れる日々・・・

イライラしてどなってしまったり、暴言を吐いたり、時には、乱暴な態度をとってしまうこともあります。

とんでもないことをしてしまう前に、イライラをなんとか解消したい。

では、どうしたらいいのでしょう?

 

なぜ、こんなにイライラするのだろう?

イライラしない方がおかしいのです。

何度も同じことを聞いてきたり、エンドレスに同じ話をくり返したり、簡単な動作ができないでモタモタしたり、食事を食べたばかりなのに「ご飯はまだか?」と催促したり、失禁したり、挙句の果てに「あんた、だれ?」「さっさと出て行け!」「私の財布を盗んだね」と、言い出します。

怒らないでいられるのは、聖人君子か、感情のないロボットです。

私達の日常生活にはイライラする原因が溢れています。

職場や外出先などで、頭にきて、相手をぶん殴りたいとか、蹴飛ばしてやりたいとか、思ったことはありませんか?

もちろん、そんなことはしないで、怒りを鎮めています。

ストレスに耐えながら生きてきたので、イライラを解消する方法は、自分なりに身につけているのです。

それなのに、介護を始めてしばらく経つと、どうしようもなくイライラしてきます。そして、イライラする度に、自己嫌悪におちいってしまうのです。自分が虐待でもしないかと、心配することさえあります。

なぜでしょう?

それは、どんなに一生懸命介護しても、症状の進行が止められず、悪化していくからです。

目の前で、父母や、舅姑や、兄弟姉妹が、壊れていくのを見るのは、想像以上につらく、耐えがたいことです。

自分の無力を痛感し、「どうすることもできない」自分を責めてしまいます。

イライラの原因の1つは、無力感と自責の念、自己嫌悪なのです。

イライラして、その怒りを相手にぶつけると、自己嫌悪に陥るのは、このためです。

もう1つは、肉体的疲労です。

家族の介護が必要になる時、たいてい、介護する方も若くはありません。40代以上であることが多いでしょう。女性ならば、更年期に入る頃ですね。

40歳を過ぎると、男性も女性も身体が変わり始めます。体力が低下し、癌などの疾患が発症しやすくなります。

50代60代で介護するようになると、その疲労の度合いは計り知れません。

過労は肉体だけでなく、精神にも及びます。

心身の過労がストレス耐性を弱め、イライラをつのらせるのです。

 

イライラ解消の10の方法

①   自分を責めるのをやめましょう
認知症でも他の病気でも、高齢者の場合、進行をくい止められないことが多いのです。だれのせいでもありません。介護する人が、自分の無力を責める必要は全くないのです。

②   イライラするのは、当然だと思ってください
何から何まで病人の世話をするのは、心身に大きな負担となります。イライラして当然です
相手に暴言を吐かれたり、迷惑をかけられたりしたら、怒るのが当り前です。

③   身体を動かして、怒りをぶつけましょう
テニスでも、バレーボールでも、ボールに怒りをぶつけるのもいいですね。ジョギングやウオーキングは、手軽にできますし、怒りを発散できます。
社交ダンス・ジャズダンス・フラダンスなど、音楽にのって踊るのも、ストレス解消のいい方法です。介護生活とはちがう華やかな世界にひたるのも、気分転換になります。

④   その場を立ち去りましょう
イライラが嵩じて、怒りが噴き出てしまうように感じたら、介護する相手の前から立ち去りましょう。イライラしている時、相手が暴言を吐いたり、わけのわからないことを言ったりしたら、こちらもどなりつけたり、ののしったりするかもしれません。そんなことをすれば、後で後悔して自己嫌悪になるでしょう。
立ち去って、他のことをするようにしてください。

⑤   トンチンカンな応対をしてみましょう
しつこく同じことを言われたり、何か盗んだと責められたりしたら、まともに応対するのではなく、とんでもない話題を持ち出してみてください。相手もポカンとするでしょう。
話題をとんでもない方向に逸らせることで、自分も相手も気分が変わります。

⑥   アロマセラピーを試してください
最近、鳥取大学医学部で、アロマセラピーが認知症の改善や予防になるという研究結果が発表されました。ラベンダーやオレンジの精油には、安眠効果やリラックス効果があります。
介護する相手の枕元に精油のしみこんだ布を置けば、ぐっすり眠って、夜中に大声を出したり、歩き廻ったりしなくなります。自分の寝室にもアロマディフューザーを置いて、よく眠るようにしてください。昼間は、アロマペンダントを着けて、リラックスするのもいいですね。
認知症の患者さんにアロマペンダントを使う時は、まずお医者さんに相談してくださいね。

⑦   ふて寝しましょう
介護サービスのデイケアや介護ヘルパーさん、ショートステイを利用して、ゆっくり休む時間を作りましょう。自分の自由になる時間ができると、趣味や遊びに使いたくなりますが、身体が疲れていると、思う存分楽しめません。
寝ると成長ホルモンが分泌されて、身体機能が向上し、精神的にも安定します。

⑧   大きな声を出してください
海に向かって、「馬鹿野郎!」と、どなる。
よくあるシーンですが、ストレス解消には大きな効果があります。
でも、海や河原、山へ行く暇がないときは、カラオケ・ボックスなどで、大声で歌いまくるといいですよ。あるいは、お風呂に入って、歌うのもストレス解消になります。

⑨   悩みをだれかに聞いてもらいましょう
イライラしている時、だれかにグチをこぼすと楽になります。
話す相手は、介護経験のある人か、カウンセリングの専門家がいいですね。
「介護支え合い相談」は、厚生労働省の助成を受けて始まった相談事業です。フリーダイアル0120-070-678で10:00~15:00(月~金)、相談できます。
その他にも、病院などで、専門家による無料相談窓口を設けているところもあります。介護経験者のサークルもできています。

⑩   体調が悪い時は、すぐ病院に行ってください
身体の具合が悪いと、よけいイライラするものです。
適切な治療を受けることで、心身の健康が保てます。