不安をやわらげる、進化する見守りサービス

2016/05/23

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高齢者の単身世帯が増加している今日、成長が著しい市場があります。それは見守りサービス・緊急通報サービス業界です。2014年の市場規模は142億円。そして2025年には227億円にも拡大するといわれています。子供世代が親と同居したり、近くに住んだり、自分たちでサポートしたいと思っても、仕事や家庭の都合でなかなか思いどおりにはいかない人も少なくないのではないでしょうか。親と離れたところで家庭を築いている人も多いでしょうし、自分の親と配偶者の親との兼ね合いもあるでしょう。それに子供世代も自分の家族を守るのに必死です。

体も心も忙しい子供世代の代わりに、親世代を見守ってくれる企業の見守りサービスという商品があり、日々進化しています。企業の見守りサービスについて紹介していきましょう。

まず日本郵便が行っている、その名も「郵便局のみまもりサービス」です。郵便局社員(もしくは委託者)が直接指定宅を訪問し、様子をみてくれるというサービスです。希望すれば報告を受けることもできます。直接対面するというあたたかさがセールスポイント。毎月1回30分で1980円(税抜)と、60分で2480円(税抜)という価格設定になっています。特に地方に住んでいる高齢者は、郵便局に安心感を持っている人が多いようです。電話で毎日の体調を確認する「みまもりでんわ」というプランもあり、これは直接話すのではなく、自動音声で対応しており、サービス受給者がその日の体調を入力する仕組みとなっています。固定電話で月額980円(税抜)、携帯電話で月額1180円(税抜)と、価格も良心的です。

ホーム・セキュリティ業界契約件数ナンバーワンのセコムでも、高齢者向けサービスを行っています。日本郵便と同様に電話や訪問で様子をみる「お元気コールサービス」「お元気訪問サービス」は、セコムホームセキュリティの費用に600円からの追加料金を支払えば加入することが可能です。セコムのコールサービスは、日本郵便のものと異なり機械の音声ではなくオペレーターが対応します。

また、医療や介護に特化した「セコム・マイドクタープラス」というプランもあります。これは携帯電話としても使用できる専用端末の救急ブザー用ストラップを引っ張るだけで、セコムに救急通報ができる仕組みです。かかりつけ医などの救急情報をセコムが預かり、救急隊員などに求められたときに情報提供を行ったり、登録しておいた介護事業者に要請に応じて通報することができたりと、外出先でもセコムに守られている安心感を感じることのできるサービスです。こちらは通常のホームキュリティ費用に追加1800円からで利用することができます。

「ライフ監視サービス」は、トイレなどといった日常生活を送っていれば必ず通る生活導線にセンサーを設置し、一定の時間動きがないときに異常信号が送信され、セコムが確認するサービスです。通常のセキュリティ費用に追加300円で利用できます。

そのほかにも東京ガスの「みまも〜る」。離れて暮らす家族のガスの使用状況を携帯電話やパソコンに毎日連絡が来るサービスです。いつもどおりガスを使うだけなので、親世代にも抵抗感が少なく導入しやすいと思います。価格設定は、加入料金5000円(税抜)、月額利用料940円(税抜)です。iPadを利用した安否連絡システム「安タッチ」など、スマートフォンやタブレット端末を用いたサービスも出てきています。電話よりもわずらわしくなく、またタブレット端末であれば液晶画面が大きいので、高齢の家族でも見やすいのではないでしょうか。

このように見守りサービスは日々進化しています。遠く離れた家族とつながるコミュニケーションツールのひとつとして利用してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

三浦 知子
三浦 知子

幸せってどういうことなのだろうと考えたときに、私は自分らしく、その人らしくいられることなのではないかと思います。

人生の終盤をどのように過ごすかは、人間にとってとても大切なことです。世間やほかの人の価値観ではなく、ご自身が今までに培ってきた考え方を生かして豊かに過ごしていただきたい。そのお手伝いができることを、とても嬉しく思います。