看取りへ向けてのアドバイス

2016/05/31

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同年代の友人・知人と話すと、自然と親の介護の話をすることが多くなりました。先日、40代男性の友人と久しぶりに会い、互いの近況を話し合うとともに、一昨年に父上を看取った時の話を聞きました。

友人の父は8年間、ガンで闘病されていて、友人母が中心となって看病を行い、友人は車での送迎や力仕事を受け持っていたそうです。その時は夢中だったけれど、喪失感はあとでじわじわとくる、今となって思えば看病も大変だったけれど出来てよかった、と言われました。

そうだねえ、生きているうちにできるだけのことをしたいよね、そうしんみりしていたら、

「これだけはやっておいた方が良い、いや絶対やっとけ」と身を乗り出して次のように力説されました。

 

公共料金の契約者名義を変更しておく

口座の名義人が死亡した時、口座が凍結されるっていうことは知っているでしょう?これ、役所に志望届出したら凍結されるわけではなくて、銀行が知った段階で凍結されるんだよね。死亡広告や葬儀の知らせなどで知られるみたいなんだけど。

葬式が終わってすぐ、お金を引き出そうしたら口座が凍結されていて。母親が「公共料金の引き落としはどうなる」って焦り始めてから気が付いたんだけど、自分は実家と離れて暮らしてて、両親の生活で必要だった公共料金の引き落としをどの口座でやっていたか知らなかったんだよ。

うちの場合、相続人が母親と自分だけではっきりしていたから、凍結解除の手続きはわりとすんなりできたけど、公共料金の契約者が全部父親でさ、その名義を変更して母親名義で口座引き落としにする、その間の分は自分で払い込む…というのが地味に大変だったよ。

公共料金の名義変更とか引き落とし口座の変更は、生前でもできることだから、看取った後の山のような手続きを迎える前にやっておいた方がいいよ。

 

親の借金の確認をしておくこと

なぜ、口座が凍結されるかっていうと、別に銀行が意地悪しているんではなくて、相続で問題が起きるからなんだよね。うちは大丈夫だったんだけど、親が亡くなってから借金が見つかった場合、額によっては相続放棄をしなければいけなくなる。でも、その時に亡くなった人の口座からお金を引き下ろして使ったり、そのまま引き落としにしていると「遺産を相続した」とみなされて、相続放棄が出来なくなるってことがあるみたい。

どちらも親の生前にやっておくのは、死ぬことが前提でためらいがあるかもしれないけれど、とくに親の借金は離れて暮らしているとほんと分からないから、確認しておいた方がいいよね…。と友人は言いました。

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。