独身1人っ子の墓選び

2016/06/01

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一昨年に父親を亡くし、看取りへのアドバイスをしてくれた友人は、口座引き落としなどお金に関するポイントに加え、生前にお墓を用意しておいた方がよかったと言いました。父親の死後、お骨を自宅に置いたままでは可哀想、と母親が言うものの、自分は別の所に暮らして仕事もあるし、墓というものはそんなに簡単に購入できるものではないし…と。

また、自分は1人っ子で独身、今のところ自分が死んだら墓を守る人間がいなくなるという事情もあって霊園にお墓を建てるのもためらわれた、ということです。時間を見つけて霊園や墓地などを回った結果、選んだのは「樹木葬」でした。

 

樹木葬へのロマン

樹木葬にも色々あって、シンボルとなる大きな樹木の周りに区画を切って埋葬される形式や1人1人埋葬された後に記念樹を植えていく形式などがあるそうです。友人が選んだのは里山を作ることができるよう、決まった種類の樹木があらかじめ植えられ、木の側の区画が割り当てられるタイプの寺院墓地でした。

実際に行ってみると里山の景観がよく、自分が死んだ後、大地に帰って木や森を育て続けられる、という点に魅力を感じたそうです。また、寺院墓地なのでお寺が永代供養してくれるのも安心感があった、と。

私も、その話を聞いて樹木葬に気持ちが傾きました。墓石の下はなんとなく暗く窮屈なイメージがありますが、樹木葬は、青い空の下日当たりの良いところで、眠り続けることができます。

「でもいいことばかりじゃないんだよね」と友人は言いました。

気を付けた方がよいこと

樹木葬を選ぶポイントの1つが「足」だそうです。

もし、墓石があるふつうのお墓に墓参りをするように考えているなら、ちょっとそれは違う、と。樹木葬をする所は大体郊外にあり、車がないと行きづらい場所にある。送迎バスがあったとしても、そこに行くまでの乗り換えなどを考えないといけない。交通の便はお参りするのに欠かせない、とのことでした。

また、お参りをする人にも健脚であることが求められます。友人の場合は、里山にするというタイプのもので墓地そのものが広く、自分の父親が眠るところまで歩いて行くのに結構な時間がかかる。年を取った母親が近くまでお参りに行くのがつらい、と。もし、自分が年をとって車の運転ができなくなったら行けなくなるかもしれない、お参りのことを考えると、できるだけ行きやすい所にお墓を持つ方がいいのではないか、とのことでした。

とはいえ、自分が最後であればお参りの心配はないので、選択肢の1つにはなるのかと思いました。

この記事を書いたライター

本間 純子
本間 純子

「色々なことがあったけれど、悪くない人生だった」と要介護の父、持病がある母に思ってもらえれば。そう願って、時には激烈なケンカをしながら一緒に暮らしています。
老いや病気はきれいごとでは済まないこともありますよね。それでも前に進んでいかなければなりません。人生の先輩方や支える家族の方々が、できるだけ元気で楽に暮らせるような情報をお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします。