【私の看取り体験 その10】火災保険の名義人死亡後に家が火事になったら? 死亡にまつわる保険の話

2016/06/27

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突然のことであったとはいえ、穏やかに、眠るように息を引き取った祖父。天寿を全うしたといってよい年齢であったこともあり、静かに親族で見送ることができた、平和な臨終であったと思います。

祖父の死を通して実感したことは、普段から親族一同でコミュニケーションをとっておくことの大切さ。どんな死も平等に突然であることを思うと、そうした急な事態に力を合わせて対応できる親族がいることの心強さを改めて再確認したのです。

ここまで、臨終にかかる費用負担や各種の手続きについてなど、人の死にまつわるリアルな内容を体験談としてご紹介してきました。ここでは「保険」についての体験をまとめてみましょう。

死亡時の保険手続きというと、生命保険の請求手続きが一番に思い浮かぶのではないでしょうか? そもそも死亡を想定した契約であり、担当者も「死亡」という非日常の事態に比較的慣れているため、手続き自体はスムーズな印象でした。

ひとつ驚いたのは、生命保険の請求が、契約者の死亡後2年間という期間行えるということ。なぜか勝手に「死亡後すぐに手続きしなければ!」と思い込んでいたので、この2年という期間設定は余裕があるもののように感じました。

とはいえ、人を一人亡くしたのちの時間の流れは、それ以前とはがらりと異なります。あれこれの手続きをこなしながら、また相続財産の整理や分割手続きを行いながらの時間は、驚くほどに早く過ぎてしまうのです。

没後2年というと、ちょうど三回忌を迎えるころ。この頃までに保険請求の期限が設定されているのは、実は不思議のないことなのかもしれません。

保険に関わる手続きをするなかで、ふと祖母が口にした不安がありました。それは、生命保険ではなく火災保険にまつわるもの。祖父母が暮らしていた家は祖父名義の持ち家だったので、当然祖父名義で火災保険に加入していました。

その後、祖母に名義を移したのですが、まだその手続きを完了させる前に、

「今この家が焼けても、おじいさん名義の保険では保険金は下りないのかしらね?」

とつぶやいたのでした。

 

言われてみればその通り。名義人が故人の保険では無効になってしまうのかも? と、火事を出さないように気をつけようと、当時は声をかけたに止まったのですが、実際にはどうなのでしょう?

気になって後日調べてみたのですが、契約名義人の死亡後、名義変更前に火災が発生しても、保障は行われるとのことでした。ちょっとひと安心。故人を失った悲しみに、火災の追い打ち、さらに保障もなしでは絶望してしまいそうですものね。