「永代供養墓」とは? 「家」に縛られない新しい形のお墓

2016/07/29

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永代供養墓とは、「家」に縛られない新しい形のお墓です。

今までのお墓は個人のお墓というより「家」のお墓でした。○○家にとってのお墓、先祖とその一族を祀るお墓、こういったスタイルが、今までの伝統的な日本のお墓です。

永代供養墓は、今までのお墓とは少し色合いが違います。

永代供養墓は「家」単位のお墓ではありません。

かといって、個人のためのお墓でもありません。ひとりぼっちで埋葬されるわけではありません。永代供養墓は、同じ永代供養墓を選んだ「墓友」たちと共に埋葬されることになります。つまり「血」ではなく「縁」でつながり、ともに埋葬されるという新しい形が、永代供養墓なのです。

それでは本稿では、永代供養墓の特徴について、詳しくご説明していきましょう。

 

永代供養墓の外観・造り

永代供養墓は、一般に一般のお墓よりも大きな傾向にあります。形状が似ているものを挙げるとしたら「慰霊碑」などでしょうか。神社やお寺のミニチュアサイズのような永代供養墓もあります。

ひとりではなく大人数が、それも「家」などの単位より多くのひとが埋葬されるわけですから、必然的にサイズは大きくなります。外見もだいぶ立派です。

慰霊碑のようなモニュメント(仏像・仏塔などの場合もあり)に礼拝スペースがあり、普通のお墓と同じように線香を立てお参りすることができます。またご遺骨についても、大規模な納骨スペースを備えており、通常のお墓と同じくお納めすることができます。規模が大きくなっただけで、通常のお墓のサイズアップ版と考えれば想像しやすいでしょう。

もちろんこれは最も一般的な形の永代供養墓 の場合であって、お寺や事業者によって様々なタイプの永代供養墓があります。仏教式、キリスト教式、神道式、無宗教式など信教によっても形が変わりますし、規模によっても大きく形が変わります。

実際の形は、きになるお寺や事業者さんの合同供養墓を見てみるのが一番良い方法でしょう。ただ「普通のお墓のサイズアップ版」という理解は、それほど遠くないのではないかと思います。

 

永代供養墓の費用について

永代供養墓の料金は、一般に以下のような項目で構成されています

・永代供養料
・納骨法要のお布施
・刻字料

それぞれどういったものなのか、順々にご説明していきますね。

「永代供養料」とは、一般墓で言う「毎年の使用料」「管理料」「お寺への毎月のお布施」のようなものです。ただ永代供養墓の場合はこれを「永代供養料」として一括にまとめています。1回払えば文字通り「永年」に渡って費用が発生せず、供養しつづけていくれるというわけです。

「納骨法要のお布施」とは、納骨にまつわる儀式について、僧侶・聖職者に対するお布施となります。これは施設によって違うのですが、3回忌で終えるところもあれば33回忌、50回忌まで法要を行う施設もあります。もちろん神式やキリスト教式などの場合はそれぞれの宗派によって祀られます。

「刻字料」とは、永代供養墓の墓石に文字を刻むための料金です。
お名前、戒名、生没年などが一般に刻まれます。ここらへんは普通のお墓と変わりありませんね。

さてこれらの料金が合算されたものが永代供養墓の費用となるわけですが、気になるお値段はいかほどばかりになるでしょう?地域やお寺によってまちまちなのですが、だいたい10万円~100万円のレンジの所が多いようです。平均は30~50万円、といったところでしょうか。

これは一般的なお墓の値段(墓石価格+永年使用料)の平均が約200万円とされていることを考えれば、かなり費用負担の低い選択肢と言えると思います。
(参考リンク:お墓の価格相場一覧

費用という点で考えると、永代供養墓という選択肢には優位性がありそうです。

 

納骨後の供養は、どのようにされるのでしょう?

前述したように、これは永代供養墓の所属する施設に大きく左右されるのですが、最も一般的な日本仏教系の永代供養墓についてここでは解説します。

基本的に、お寺によって定期的な供養儀式を行うのが一般的です。

・毎日の勤行などのさいに供養を行う
・毎月、特定の日に供養を行う
・春彼岸、お盆、秋彼岸などに遺族も交えて合同供養を行う

などなど。ここは各寺院・施設の宗派や考え方によって大きな差が出てくると思われます。供養や信仰について関心が強い方は、ここは事前に各施設からしっかり話を聞いておくのが望ましいでしょう。

 

以上、永代供養墓と普通のお墓の代表的な違いについての解説でした。

利用者の目線で考えると、「費用」、そして「継承者」の問題が、永代供養墓を選ぶ主な理由になるのかな?と思います。

永代供養墓はまだまだ一般に登場して歴史の浅い供養のスタイルですが、これにとりくんでいる寺院や施設はみなさんは、強い情熱をもって取り組んでいることがほとんどです。

お墓の選択肢のひとつとして、永代供養墓を考えてみるのも、良いのかもしれませんね。

この記事を書いたライター

小山 晃弘
小山 晃弘

ブロガー、フリーライター。
セラヴィ」「リクナビNEXTジャーナル」「ASREAD」など、さまざまな商業Webメディアで活動中。
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