残された家族に幸せに生きて欲しい

2015/05/01

ライフエンディングについて思いを巡らせ、やるべきことを考えていくと、そのすべてが「残される大切な人」への思いに行き着くものであることに気づきます。葬儀やお墓の生前契約も、もちろん少子高齢化でやむなく自分でという場合もありますが、「残された家族に迷惑をかけないよう、自分でできることは自分でしておきたい」という理由で選択される方が圧倒的に多いのが現状です。自分の人生の区切りが、家族の心や体の負担になることは避けたい-。自分亡きあとの家族を思う気持ちは、人が人に抱く最後の思いやりなのです。

 家族のために何をしておけるか

残された家族に幸せに生きて欲しい(家族に迷惑をかけたくない。安心して欲しい) 家族に幸せになってほしい、と思う気持ちを、具体的にどう形にすればよいのでしょうか。それは、前述したように「できることを、できるうちに、自分でやっておく」こと。例えば、万が一自分の体が動かなくなったとき、また判断能力がなくなったときに備えて、ケアマネージャーなどと共にターミナルケアの形を相談しておくこと。本人の意思が確認できていれば、いざというときに家族が思い悩まずにすみますね。最近では、意志に反した最期のときを過ごさないために、延命治療をしてほしいか否か、自宅での緩和ケアを望むかどうか、といった「最期」にまつわるその人の意思を「リビングウイル(living will)=生前の意思」と呼び、生前にまわりの人に伝えたり、言葉にして書き遺したりする行為が珍しいものではなくなりました。本人が、自らの考えに基づいて選択した最後のときは、本人のみならず看取る家族にとっても幸せで静謐な時間になるはずです。終活の一環として、遺言書やエンディングノートに記しておきましょう。

 無用な争いを防ぐのも家族への思いやり

 遺産をめぐって兄弟が泥沼の争いを繰り広げている・・・などという話を聞くたびに、どこか他人事として聞き流していませんか?誰でも、自分の家族だけは大丈夫と思うものです。しかし、相続争いなど、残された財産にまつわるもめ事は昔も今も減ることを知りません。どれだけ仲の良い家族でも、常にすべてをさらけ出しているわけではないでしょう。ましてや金銭的に苦しい状況などは、親子の間柄でもなかなか打ち明けられません。また、例え余裕のある暮らしを送っていたとしても、「まとまった金額が手に入るかもしれない」という思いがちらつけば、大切な人を失った悲しみに打ちひしがれながらも欲が出るのが人間というものです。どれだけ仲の良い家族でも、お金が絡めば無用で悲しい諍いが起きかねないのです。元気なうちにできることのもうひとつは、財産の整理をし、相続の手筈を明確にしておくこと。第三者に財産を遺すのであれば、法定相続人以外にも相続財産を無償で与えることができる「遺贈」を選択して遺言書を残しておけば、法定相続人との間のトラブルを未然に防ぐことができます。

生前建墓や葬儀の生前契約

「家族に迷惑をかけたくない」「自分の眠る場所は自分で決めたい」という人は、生前建墓もお勧めです。自分で霊園の資料を取り寄せたり見学に出向いたりして、墓地の雰囲気や交通の便、立地条件を見て購入すると良いでしょう。悲しみにくれながら葬儀にお墓にと動かなければならない遺族の負担軽減にもなります。 同様に、葬儀の生前契約も、最近ではごく一般的になってきました。通夜・葬儀の当日、遺族に代わって気配りしてくれる担当者を知っておけるのも安心ですね。葬儀の生前相談や、霊園の資料請求や見学予約も、セラヴィ相談カウンター(0120-969-751)で受付しています。